女性向け超定番商品なのに「知らない」が多数、という事例

女性向け商品であるにも関わらず、そして多くのドラッグストアなどで長い間販売されているにも関わらず「存在を知らなかった」という女性が多数、という事例がある。定番商品を扱う場合、企業側は「商品を知ってて当然」という前提でマーケティングを行いがちだが、ターゲット女性が「存在を知らない」という例もあることを覚えておきたい。

パンティライナーを「知らない」が34%も!

20代をメイン読者とするキャンキャン9月号の「パンティライナーのことちゃんと知ってる?」というアンケート結果(CanCam調べ キャンキャンファンクラブ200人に調査)

パンティライナーとは、主におりものによる不快感や汚れ防止に使用する生理処理用品のことで、ナプキンと同様の使い方をする。生理用品のひとつでもあるため、あらゆる女性がナプキンやタンポンと同様に存在や用途を知っていると思うかもしれないが、実は知らない女性が多いことに驚かされる。アンケート結果は以下。

Q1.パンティーライナーがどんなものか知ってる?

  • 知ってる…66%
  • 知らない…34%

Q2.パンティライナーを今まで使ったことはある?

  • ある…47%
  • 存在を知らなかった…21%
  • 使ったことがない…18%
  • 気になるけど使ってない…10%
  • 使ったことはあるが今は使ってない…4%

女性のための商品でもあるにもかかわらず、知らない人、使ったことがない女性が半数を占める。

Q7.使ったことがない人へ。今まで使わなかった理由は?

  • 存在を知らなかった…39%
  • 使い方がわからない…24%
  • 必要性を感じない…20%
  • その他…17%

理由は「必要性がないから」よりも「存在を知らないから」「使い方がわからないから」が圧倒的に多い。反対に、存在を知っている、あるいは使い方が分かればパンティライナーを購入する可能性は十分にあると考えられる。大きな機会損失だ。

Q8.今使ってない人へ。ショーツに不快感を覚えたらどうする?

  • 下着を替える…53%
  • 我慢する…27%
  • 特に何もしない…20%

パンティライナーという商品や名前を知っていても、用途を知らない人、用途を知らないためにニーズを満たしたり不満を解消できない人が多いことがわかる。経血と比較して量や汚れはひどくないため、おりものによる不快感や汚れは仕方ないと思っている女性が多いのかもしれない。しかし、おりもによるショーツの不快感があれば「下着を替える」もしくは「我慢している」のだから、少なからずそこにニーズはあると考えられる。

定番商品でも「そもそも知られているのか?」

以前より名前を知っているが、実はそれが何なのかあまりよくわかっていない、という商品は実は多い。それはパンティライナーに限らず、食料品、飲料、サプリメント、スポーツ用品、日用品、すべての業界で言えることだ。業界の中にいて、さらに商品が昔からあるものであれば「知らない人がいる」とは企業側としては考えづらくなってしまう。定番商品であっても改めて「この商品はどんな用途で使えてどんな悩みを解決してくれるのか?」について、ポップやホームページ、イベントなど何かしらの形で情報発信すると、新たな顧客開拓が可能になるかもしれない。

特にパンティライナーのように、店舗スタッフに相談や質問をしづらい商品・サービスだとなおさらだ。情報発信は重要な施策になってくる。

かわいいイラストで用途を情報発信

パンティライナーを販売するソフィーはパンティライナーの用途についてイラストで分かりやすく説明をしている。

画像引用元:ユニ・チャーム ふわごこち

消費者自体も気づいていないニーズ、あるいは潜在ニーズをしっかり顕在化させてあげる取り組みを行うことで、毎年横ばいの売れ行きとなる定番商品も、販売個数を上げていくことができそうだ。

関連記事
■【動画】女性の各ライフイベントで必要な「金額」を理解しよう
■「第3の生理用品」が日本で定着するために配慮したいこと
■企業が多用する「女子会」サービスは本当に女性の気を惹けるのか?

一緒に読まれている記事