VRで体験する「74歳男性の生活」。医師が患者本人になる試み

高齢者患者と医療関係者のギャップを埋めるために、VRを使って「加齢黄斑変性(網膜の中心にある黄斑に支障が出て、ものが見えにくくなる目の病気)を患う74歳男性」の生活を体験してみよう、という取り組みが米国シカゴ州から誕生した。

74歳男性を「アルフレッド」と命名しており、このVRでは加齢黄斑変性と難聴を体験できるようになっている。これはごく平均的な70代の米国人を想定しているという。アルフレッドが日常的に感じる不便さを体感することができる。

開発者は「もし医療関係者が患者本人になってその世界を知ることができたら、医療はどんな風に行われるようになるだろうか」と考えた。医師の大多数がエリートの白人系で占められているという米国国内の実情も、「ウィ・アー・アルフレッド」の開発を後押しした。正直いって、こうした医師が、高齢者をはじめとする社会的弱者のバックグラウンドを把握し、適切な治療を行うのはたやすいことではない。どんなに想像力を働かせても、また教科書で一生懸命勉強し、熱心に講義を受けても、患者になり代わらない限り、個人の詳細な病状、取り巻く環境などは分かり得ない。

医師がシルバー層の身体的、精神的、社会的な特性を踏まえ、医療を施すのは重要なこと。「ウィ・アー・アルフレッド」は医師や医学生に、患者の立場になる機会を与え、その感情を察知させるのを助け、最終的には個々のお年寄りに添った治療を行うことを促す。
(引用元:ITmedia)

動画は英語だが、動画を通して我々視聴者も少しだけ体験ができるので見てみよう。

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