社会に影響を与えた「世界の女性100人」に日本女性選出 がん患者に勇気

イギリスのBBCが「世界/社会に影響を与えた女性」を選出する「世界の女性100人」に、ヘルスケア関連で影響を与えた女性も選ばれた。日本からは、乳がんで闘病中の小林麻央氏が日本人初で選出。他国では、ネルソン・マンデラ元大統領の孫で、乳がんによる再建術の胸の写真をSNSに投稿したことで話題となったがん対策活動家のゾレカ・マンデラ氏が選ばれた。

小林麻央氏は乳がんであることを公表し、ブログでその闘病の様子を掲載しているが、がんと前向きに闘うその姿は度々メディアでも取り上げられており、同じ境遇にいる女性含め多くの女性を勇気づけている。BBCは、選出理由を「ステージ4のがんと闘いながら、沈黙を破り、病状をブログに書くことで他のがん患者の力になっている」としている。

北斗晶氏が乳がんの手術を受けた時もそうだが、有名人のがんに関するトピックは影響力が大きく、特に婦人科系がんの検診受診率が世界的に見て低い日本においては、有名人の告白が検診のきっかけになることも多い

だが、「誰かががんになることでようやく自身の健康状態に目を向けるが、時の経過とともにその意識が薄れる」という繰り返しでは意味がない。もっと、個人個人が日常的に自身の体の状態に意識を向けられるような環境づくりがまだまだ日本には必要だ。

単純に、専門家による正しい情報発信やイベント開催だけでは弱い。個々人が興味関心を持って健康行動を起こすきっかけになるような魅力作り、話題性作り、「楽しい」「学び」「交流」などをテーマにしたコト体験などは必須だ。そして何よりもヘルスケア商品・サービス・情報とのタッチポイントそのものを増やすコトが大切だ。

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