女性生活者の2017年トレンドは「休息」へ 企業は新提案を 

近年、アクティブに朝活や夕活、趣味や遊びを充実させるコトが注目されてきたが、SNSや情報疲れ、毎日を充実させるコトそのものに疲れている女性が増えているようだ。企業は「毎日を楽しく・アクティブに過ごす提案」よりも、「毎日ゆったり心身を休める提案」に切り替えるタイミングかもしれない。参照:博報堂生活総合研究所「生活者が予想する2017年の生活気分」

2017年、女性が力を入れたいコト

  • 1位 睡眠・休息(88.5%)
  • 2位 健康(87.1%)
  • 3位 趣味・遊び(81.0%)
  • 4位 家族との交流(81.0%)
  • 5位 貯蓄・投資

女性が来年力を入れたいことのトップに、睡眠・休息、健康が上がった。これまで、毎日を充実させたり楽しむことが重視されてきたが、仕事、家事・育児、心身のケアに大忙しの女性にとって、毎日を充実させるために何かをしたり、「毎日を充実させよう!」と意気込むことそのものも疲労の原因になる。疲労は美容と健康を損なうことにもつながる。それに気づき始めた女性は「心身を休ませる」ことを積極的に重視していきそうだ。

2017年、女性が思い切って始めたいコト

  • 1位 運動・スポーツ(19.6%)
  • 2位 勉強・資格や免許取得(17.6%)
  • 3位 就職・転職・起業(14.8%)

「2017年、力を入れたいコト」にもつながる結果が出た。心身を労りたい気持ちからか、「運動・スポーツを始めたい」が第1位に。運動・スポーツとは言っても、睡眠の質や心身の休息リラックス効果を上げることを目的としたものもある。ホットヨガ、水泳などはその代表だ。また、ウォーキングやランニングも、「体(心)がスッキリする」という理由で続ける女性も多い。

「力を入れたいコト」の結果も踏まえ2017年は、これまでのように「話題性のある(SNS映えする)変わりダネ系」の運動・スポーツよりも、「心身の休息や健康効果」を訴求した運動・スポーツの方が女性の心を掴みそうだ。

2017年、女性が思い切ってやめたいコト

  • 1位 仕事・会社(13.8%)
  • 2位 お金の無駄遣い・衝動買い(13.0%)
  • 3位 たばこ(11.9%)
  • 4位 間食・お菓子・甘いもの(7.2%)
  • 5位 人付き合い・コミュニティへの参加(3.8%)

実行可能かどうかは別にして、思い切ってやめたいことは「仕事・会社」。仕事から受ける日々のストレスが大きい様子が伺える。3位と4位は健康を気遣っての結果のようだ。間食・お菓子・甘いものを食べることに抵抗や罪悪感を感じる女性が多いのは今に始まった事ではなく、常に女性を悩ます事項だが、今は、間食を肯定する考えがトレンドになっていたり、機能性表示食品制度による機能性おやつが次々に登場している。

参考記事
■「女性に話題のヘルシースナッキングとは?提案販売にオススメ」

間食を否定する考えはこれから徐々に弱まっていくかもしれない。

 

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