「商品形状変更で購買意欲を高める」戦略 日清クッキングフラワー

(2016年2月の記事を更新)
小麦粉販売の活性化案として容器を刷新した日清クッキングフラワー。まさに「こんなの待ってた!」という商品ボトルだ。敬遠されがちだった商品が、容器が変わるだけで瞬時に女性の間で身近な商品へと格上げされた事例としてご紹介したい。

従来のパッケージは使いづらく、開封したら使いきることなく捨てることも…

ウーマンズラボ 日清クッキングフラワー

従来のパッケージは紙でできており、料理で使う機会・量ともにそれほど多くない割に大容量だ。料理をする多くの消費者は、同商品や同類の商品に以下の不満を抱えていたのではないだろうか。

・容器に移し替えて保存するのが面倒

・容器から取りだす度に粉が飛び散りキッチンが汚れる

・使う場面が少ない割には量が多すぎる

・使い道があまりないから、結局余ってしまう…

・小麦粉を使った料理は大げさ・オオゴト…できれば避けたい

不満を解消した新パッケージは、「身近な商品」へと格上げ!

そこで誕生したのがこちら。商品紹介動画では「ありそうでなかった小麦粉!」と表現している。

ボトルタイプなら使用頻度が高い他調味料と同じ棚に置いてもらえる

パッケージは紙からボトルへと変更。サイズは小ぶりだ。従来のデザインではキッチンの戸棚奥にひっそりとしまわれ出番も少なかったが、手に取りやすいサイズ感になることで、キッチン棚に塩コショウやみりん、しょうゆと同列に並ぶ商品の一つになりそうだ。

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手もキッチンも汚すことなく、気軽に使えるのは高ポイント

片手で使える構造で粉は飛び散らない。手もキッチン周りも汚すことなく「サッサッ」と料理にふりかけることができる。

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「おおごとになるから、小麦粉は使いたくない」が購入サイクルを押し下げる

従来のパッケージで料理をする場合、使用方法は以下のような流れをたどることになる。時間がかかる上に汚れが気になることがわかるだろう。肉に小麦粉をつけるシーンを想定してみよう。

1.作業をするためにバットを用意する。

2.小麦粉を移し替えた容器(あるいは袋から移し替えることなく購入した状態のまま使い続ける人もいるだろう)から、スプーンを使って小麦粉を必要分取り出しバットに入れる。
※まんべんなく肉にまぶすためには、バットには多めに小麦粉を敷かなくてならない。たった一度の料理で大量に取り出さなくてはならない上に、取り出す時に小麦粉は周囲に舞い散りキッチン周りは汚れてしまう。

4.手または菜箸を使って肉をひっくり返し、小麦粉をまんべんなく肉に付着させる。
※肉を小麦粉の上に置く、あるいはくぐらせることでまぶすので、小麦粉の量は調整できない。小麦粉をしっかり・べっとりつける必要のある料理ならそれでも構わないが、うっすら少量を乗せたい時は調整が効かないので不便だ。スプーンを使ってまぶす人もいるが、まんべんなく薄く振りかけるのは難しい。

5.肉を加熱。バットに残った小麦粉は捨てる
※大量に小麦粉を取り出しても、まぶした後は結構な量が残ってしまう。残った小麦粉を取っておくことはもちろんできず、
「あ〜残っちゃった、もったいないな」と思いながら捨てるのはちょっとした罪悪感だ。

6.周囲に飛び散った小麦粉を片付ける

小麦粉を使った料理の工程は、時短で簡単に料理をしたいと思う今の忙しい女性たちにとって負担が大きく積極的に使いたいと思えない。棚の奥にしまわれたまま、登場機会もなく忘れ去られてしまう。その結果、購入サイクルは遅くなる。しかしこのボトルなら、ささっと振りかけるだけでOK、料理にも片付けにも手間がかからないので、小麦粉を使う心理的ハードルも下がる。上記の2~6の工程を省けるのだから!

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細やかな配慮も忘れない 軽量スプーンを使いたい派のためのフタ

とはいえ、小麦粉はその特性上、計量スプーンで量を計りながら使うケースも多い。そんな時のために計量スプーンが入るよう半分は口が開くようになっている。

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これほど簡単便利になれば、使う回数は増え、購入サイクルは上がるだろう。今まで敬遠していた小麦粉を使ったレシピにも挑戦したくなる。

見せ方をどう変えるか?を多方面から考えてみる

ウーマンズラボ日清クッキングフラワー5

まさに「今日はなに作ろう!」と思う女性は多いのではないだろうか。

日本国内の商品・サービスは質が高いものばかりだ。もし「どうやったらもっと売れるだろう?」と思ったら、「見せ方」の部分をどう変えるか?(それはキャッチフレーズかもしれないし、容器かもしれないし、PRの切り口かもしれないし、デザインかもしれないし、ネーミングかもしれない、見た目の印象かもしれない)という多方面の視点で考えてみると答えが見つかるかもしれない。

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