購入時の「恥ずかしい・気まずい」を払拭する、大王製紙の工夫

(2016年2月19日の記事を更新)
エリエールブランドの大王製紙(東京・千代田)は2016年3月に、新しい発想を取り入れた大人用紙パンツを発売した。いかにも「おむつ」という見た目や、失禁症状に悩んでいても使用に抵抗を感じている人たちが多いことに着目し、抵抗なく購入・使用ができるようネーミングに工夫をした。

商品名は「スポーツパンツ」。パッケージのイラストは元気よくウォーキングしている人の姿。「シニア層の健康志向の高まりに着目し、この商品を使うとどうなれるかという価値を、スポーツというネーミングとパッケージで表現した」とのこと。同社は「失禁症状に不安を持ちながらも、紙パンツを使用していない人にも抵抗なくはける紙パンツという新しい価値を生活者に提供したい」という。

従来の商品に関して、消費者からは実際にこのような声がある。

 

僕の祖父は昨年末から足腰が不自由になり、大人用オムツを使うようになりました。本人は意識もハッキリして元気そのもの。ただ、足腰が弱いので尿意を催してからトイレに行くまで間に合わない・・・という状態になりました。

僕がお遣いで薬局にオムツを買いに行くのですが、パッケージやネーミングが、いかにも「オムツ」って感じで購入の際に引け目を感じてしまいます。使用する本人も「もう少しカッコイイのないのかなぁ?」なんて申しております。

介護用品に「カッコ良さ」を求めるなんてナンセンスかもしれませんが、これだけ市場が拡大しているのだから、パッケージやネーミングにも気を遣っていただけたらなと思います・・・。
(引用元:教えてgoo)

という質問者に対して以下の回答があった。まさに消費者の声だ。

私にも購入経験がありますが、ひどいなと思いました。初めて自分のために買わないといけない人にはメンタル面をザクザク掘り下げるような説明書きに、そ れっぽいイラスト・・・。表にある程度の説明書がないといけないのもわかるけど、中に書けばいいやん、と思う箇所があると思うのは確かです。それこそ、生 理用品のパッケージのおしゃれな部類くらいのクオリティを大人用オムツだからこそ、配慮してほしいと願います。
(引用元:教えてgoo)

同社は商品を紙パンツと表現しているが、大人用の失禁対策商品は、カテゴリーとしては「紙パンツ」より「紙おむつ」が一般化しており、通販、商品紹介サイト、企業サイト、情報サイトでも「大人用おむつ」の表現が圧倒的に多い。おむつの方が商品理解度は高いかもしれないが、特に実店舗の場合は「おむつ」より「パンツ」で統一した方が、購入者の心理的ハードルはかなり下がるのではないだろうか。

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