超高齢社会での医療課題。日本は13か国中最下位

ヘルステック企業のロイヤル フィリップスが各国の医療環境に対する患者と医療従事者の意識調査を行い、「未来の医療環境指数:コネクテッド ケア」の医療課題にどう対応できるか?の調査結果を発表した。将来の医療課題に対する各国の準備状況を3つの視点から評価指数としてまとめたのだが、意外なことに日本が13か国中最下位という結果になった。調査結果概要は以下の通り。

評価ポイント

  • 医療アクセス
  • 医療の統合に向けた現状
  • コネクテッド ケア技術の導入状況に対する患者、医療従事者の意識

調査対象国

  • オーストラリア
  • ブラジル
  • 中国
  • フランス
  • ドイツ
  • 日本
  • オランダ
  • シンガポール
  • 南アフリカ
  • スウェーデン
  • アラブ首長国連邦
  • イギリス
  • 米国

各評価ポイント、日本の結果

<医療アクセス>
・「一連のヘルスケアプロセス」(健康な生活、予防、診断、治療、ホームケア)において、医療に関する情報やリソースへアクセスできると考えている患者の割合はいずれの項目も4割を下回り、医療従事者との間にかい離が存在
・医療従事者は在宅医療へのリソースとアクセスの改善、患者は医療費のコスト削減を求める割合が高い
・提供されている医療の水準に対するコストについて、医療従事者と患者の意識が異なっている。

<医療の統合に向けた現状>
・患者、医療従事者の半数前後が、医療の統合が進んでいないとの認識
・医療の統合効果として、患者の医療費負担への影響については意見が割れているものの、質の改善については、患者、医療従事者の過半数が有効と考えている

<コネクテッド ケア技術の導入状況に対する患者、医療従事者の意識>
・コネクテッド ケアは、患者、医療従事者ともに現状ではほとんど認知がないものの、将来的な技術の導入については半数以上が賛成
・海外においてはオンラインビデオ診断などのサービスが始まりつつある一方、日本においては患者、医療従事者の半数以上が対面診療を重視
・オンラインの活用については、対面診療に代わるサービスではなく、補完するものとして関心が寄せられている。

アラブ首長国連邦や中国は、新しいテクノロジーの採用に向けて準備を整えるとのことで、新興国が1位、3位となっている。テクノロジーや医療技術の水準が高い日本が最下位になったのは意外な結果だが、厳しい規制などから医療システムの効率を低下させてしまっているのだろう。

健康国として世界で認知度が高い日本。
女性の世界寿命ランキングで世界1位の日本。
世界に先駆けて超高齢社会に突入している日本。

にも関わらず、13か国中最下位という結果は医療課題が浮き彫りになったと同時に、今後に備えるために早急に向き合っていくべき課題だ。とはいえ、最も理想的なのは「病気にならない・医師にかからない」だ。我々ヘルスケア企業が疾病予防に貢献できるよう取り組んでいきたい。

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