野菜摂取量向上に。ワタミ有機野菜100%メニュー、高くない?

ワタミは、2016年6月9日~7月20日の期間限定で「有機ロメインレタスサラダ」(690円/税抜)を全国の「和民」「坐・和民」で販売する。同社は、外食先での野菜摂取量向上を応援する「MOTTO VEGE プロジェクト」に賛同しており、今回の新メニューはその活動の一環だ。

安さが魅力のワタミでサラダが745円!

ただ、このニュースに2つの疑問がわく。1つ目は、大衆居酒屋というイメージが強いワタミで、消費者はサラダに「有機」までは求めるだろうか?もちろん有機である方がヘルシー感もあり消費者からすれば嬉しいことなのだが、有機野菜にこだわるがゆえに価格が税抜きで690円と高くなっている。税込みだと745円!

かつてのワタミの魅力は「安さ」と「豊富な種類のメニュー」で、それがワタミブランドの強さだった。そのイメージを持った消費者目線でこのサラダを眺めてみると、「有機だから高いのはわかるけど…」と理解はできても、「サラダ」というジャンルで考えてしまうと、745円は高くないだろうか?

 

「昨今の健康志向」なのに、なぜ期間限定か?

2つ目は、なぜ期間限定なのか?ワタミのプレスリリースには以下のように記載されている。

昨今の健康志向、安全・安心な食材に対するニーズの高まりを受け、グループ農場で農薬や化学肥料を使用せずに栽培した「有機ロメインレタス」を100%使用した

健康志向・安全安心のニーズが高まっていると分かっているならなぜ期間限定なのか?その理由にはコストや流通を考慮したテスト販売の要素が含まれているのかもしれないが、せっかく開発したのなら、しかも「昨今の健康志向、安全・安心な食材に対するニーズの高まりを受け」と言及しているのなら、目玉商品にすればいいと思うのだが。

既存イメージ・ブランドを守るメニュー開発が大切

平成26年4月に消費税率が8%に引き上げられるのにあわせて、1メニュー当たりの単価を約15%引き上げたが、27年3月期の既存店売上高は6.6%減。客足が遠のいたことに危機感を感じて今年4月には10年ぶりの値下げを断行したが、4~9月の既存店売上高は8.4%減と改善の兆しは見えてこない。

 

メニューづくりも迷走している。「和民」では4月にメニュー数を作業の効率化や調理や提供時間の短縮のため約90種類から約70種類に減らした。しかし、利用者から「メニューを選ぶ楽しみが減った」などの苦情が相次いだことから9月からメニューを85種類まで増やすと方針を転換した
(引用元:産経ニュース)

ワタミの魅力は「安さ」と「安いからこそ色々なメニューを選ぶ楽しみがある」なのだから、「有機サラダなのに安くてたくさん食べれる!」という戦略の方が、お客さんからすれば「やっぱりワタミは最高だ!」となりそうなのに。何だか、この煮え切らない中途半端な「ちょこっと戦略」、もったいない!

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