ゆう活促進に、7〜8月はワークライフバランス推進強化月間

今年も国家公務員の「ゆう活」が実施される。ゆう活とは、朝型勤務(いつもより始業時間を早める、あるいは夜の残業時間を朝の時間帯に回す)に変えることで「夕方以降の時間を有効活用しよう」という運動だ。ワーカーの「長時間労働を見直してワークライフバランスを整える」ための国民運動で、昨年より始まった。

企業や国民への浸透を目指し、全ての府省でワークライフバランス推進協化月間である7〜8月の2ヶ月間行われる。ワーカーからは、賛否両論、課題はまだまだあるものの、生産性アップ、社員の健康維持など企業側にもメリットがあり、これから朝型勤務を導入して「ゆう活」を推進する企業は増えていきそうだ。「女性の働きやすい環境づくり」にも大きく貢献していくはずだ。

なぜ、生活スタイルの変革が必要なのか?

私たちにとって、仕事は、暮らしを支えるものとして、また、生きがいや喜びをもたらすものとして、人生を豊かにするために重要なものです。同時に、家事や子育て、介護、家族・友人と過ごす時間や、自己啓発、余暇など、仕事以外の生活も、私たちの人生にかけがえのないものです。仕事も生活も充実させ、豊かな人生を送ることは、だれもが望むことでしょう。、現実はどうでしょうか。

・毎日遅くまで仕事をして、家族とのだんらんの時間がもてない
・長時間労働で心身ともにひどく疲れている
・夫が家事や子育てにかかわる時間が取れない分、妻に負担がかり、妻が仕事を続けにくくなる
・スキルアップのために勉強したいのに、その時間がない
・地域活動に参加する時間がない

・・・などといった場合もあるのではないでしょうか。日本では、依然として長時間労働の実態があります。仕事の効率を高めつつ、「ゆう活」で朝早くから働き始め、夕方に仕事を終わらせることによって、そこから生まれる時間的余裕は、人生を豊かにするための大切な余裕になるでしょう。(引用元:政府広報オンライン)

参考までに厚生労働省の取り組み各企業の取り組みをチェックしてみよう。

平均労働時間の国際比較

ちなみに、年間の平均労働時間の国際比較をしてみると日本は上位に位置するものの、

ゆう活1

時間当たりの労働生産性を見てみると日本はだいぶ下に位置している。上位のルクセンブルク、ノルウェー、アイルランドの仕事術をぜひ学んでみたい。長く働けば良いというワケでもないのだ。

ゆう活2

ゆう活導入で見えてきた課題

昨年の実施に際しアンケートをとったところ、ワーカーからは様々な声が集まっている(日本経済新聞調べ)

ゆう活賛成派

「朝にシフトすると生産性の向上や1日の段取りが良くなる」(41歳、男性)

「帰宅後の家事がとにかくバタバタするので、主人が早く帰ってきてくれるなら、大変ありがたい」(35歳、女性)

「うちの会社もゆう活を導入して、家に5時半ごろに帰れるようになりました。明るいうちにお風呂に入って、ベランダでビール、最高です!」(63歳、男性)

「他の会社、日本社会全体が追従すれば進むと思います」(30歳、男性)

反対派

「この政策により、主人が子供を保育園に送ることができなくなりました。夜も結局初日の1日しか実行できてません。保育園の送りか迎えどちらか必ずできるようにしてほしい。女性にしわ寄せです」(31歳、女性)

「小学生の子供がいるが、学校や学童の時間は変わらないため、朝型にシフトするのは難しい」(36歳、男性)

「早朝勤務したところで空いた夕方の時間に仕事を入れられるだけ」(25歳、男性)

「単に労働時間が長くなるだけ」(56歳、男性)

「帰る時間は早くなりそうにないので労働時間が長くなるだけと思います」(36歳、男性)

「朝家でゆとりを持って過ごせる時間が欲しい」(36歳、女性)

どちらでも派

「夜間残業が減るのであれば賛成。ただし、強制力ある仕組みや隠れ残業を減らす仕組みを伴わないと、掛け声倒れに終わる。個別企業レベルではなく、業界、社会とより広範な導入参加が不可欠だと思う」(34歳、男性)

「男が子育てに参加するか否か、や、余暇の活用はあくまでも個人の問題」(71歳、男性)

「フレックス制で十分なのでは」(24歳、男性)

「多様な勤務時間が選択できる方がよい」(46歳、男性)

「お客さん(仕事相手の時間の都合)次第なので」(52歳、男性)
様々な意見が出ているが、まだまだ取り組みが始まった今の段階では反対派の意見にも納得できる部分はある。しかし数名の意見にもある通り、社会全体が「朝型に仕事を開始して早く帰る」というライフスタイルに移行すれば、メリットの方が大きくなるのではないだろうか?一部の企業だけではなく、あらゆる企業がゆう活を推進し、そして、保育園や学童保育なども朝型の開園を推し進めるようになれば、働く親も送り迎えが容易になる。そうなれば、働く親の帰宅時間が遅いせいで子供の夕食や寝る時間が遅くなる、といった子供の健康問題の解決にもつながる。

ただし、ライフコースや働き方が多様化し、超高齢社会にも直面している今最もベストなのは「多様な勤務時間があり、個々である程度自由に選択できる」ことかもしれない。子供の手が離れても、次は親の介護問題を抱える状況になる場合だってある。中には、子育てと介護の両方を抱えている人もいる。「ゆう活」のための朝型勤務の推奨が、今後どのように課題解決しながら拡散されているか、動向を追っていきたい。

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