高齢者向け自己健康管理ITプログラム、終末期医療に

スマホやタブレットを利用する年齢層は年々上がってきており、かつてはITリテラシーが低いとされていた60代以上も、サクサクと使いこなしている姿をよく見かけるようになった。そんな時代の変化に伴い、最近はシニア向けサービスも次々にデジタル化してきている。

日本マイクロソフト(東京・港区)・公立大学法人札幌市立大学・AVCテクノロジー(大阪・門真市)、コーポレーション・ミヤ(北海道・札幌)は、高齢者の健康セルフチェック管理をICTで支援する「もっと E-KURASHI(仮)」を共同で開発し、札幌市内の高齢者対象の「シニアの自己健康管理システム 実証研究」を2016年7月13日(水)より開始する。

「もっと E-KURASHI(仮)」は、自己健康管理システムで、今回の実証実験に協力する50名のシニアメンバーは、使い慣れた各自のパソコンやタブレットで、体温・体重・服薬など日々の健康指数を入力し、健康状態をセルフチェックする。

日々の健康状態を管理しデータを収集することで、支援や介護が必要になったときのケアプラン作成や、終末期に必要になる医療事前指示書の作成に役立たせる狙い。2017年度中の一般サービス開始を目指しつつ、マイクロソフトは今後の研究で、入力されたデータの解析結果を元に、ユーザーに生活面のアドバイスなどを自動応答するコミュニケーション機能を実現する予定。

 

 

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