女性に好まれる健康・美容系コンテンツとは?HP,リーフレット,SNS企画のヒントに

女性が好む健康・美容系コンテンツはどのようなものなのだろうか?ここで言及しているコンテンツとは例えば以下のようなものだ。

  • 商品付属のパンフレットにはどのような情報を掲載する?デザインはどうする?
  • HPで商品やサービスを魅力的に見せるためのページの構成や文章、デザインは?
  • LPで商品やサービスを魅力的に見せるためのページの構成や文章、デザインは?
  • コンテンツマーケティングでどのような情報を発信していく?
  • SNSで拡散されるようなイベントを企画!どのような内容にする?

など、要はハード(パンフレット、HP、LP、コンテンツマーケティング、イベントなど)の部分ではなく、その中身(ソフト)の部分をさすのがコンテンツだ。ハードを完成させること自体が目的となってしまってないだろうか?ハードの部分には気合を入れても、ソフトの部分になるとどうしても手薄になってしまう、あるいは適当になっているケースを度々見かける。

ヘルスケア分野においてはどんな情報発信やコンテンツ作りが生活者に好まれるのか?今売れている書籍のランキングの傾向からそのヒントが見えてくる。ECサイトのアマゾンが発表した「ランキング大賞2016」から、「今売れるコンテンツ」の共通点を見てみよう。web関連の中身、イベント企画、コンテンツマーケティングの企画、SNS企画、パンフレットの中身構成のヒントにどうぞ。ランキング大賞2016 カテゴリー「本」、ジャンル「暮らし・健康・子育て」)

2016年の人気健康本、購入者の評価ポイントは?

「暮らし・健康・子育て」のジャンルのランキングトップ20のうち、15冊を健康関連の書籍が占めた。個々のヘルスケア意識が向上している今、健康関連の書籍は人気だ。どんなポイントが評価されているのか?を確認しながら、ランキングを見てみよう。

第1位:どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法(Eiko)
第2位:やせるおかず作りおき 著者50代、1年で26キロ減、リバウンドなし!(柳澤英子)
第3位:全部レンチン!やせるおかず作りおき 時短、手間なし、失敗なし(同上)
第4位:今日の治療薬2016 解説と便覧(編集:浦部唱夫、島田和幸、川合眞一)
第6位:シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(デイヴ・アスプリー)
第8位:夫もやせるおかず作りおき お肉や麺もOKながっつり系(同上)
第9位:自宅でできるライザップ 食事編
第10位:ジョコビッチの生まれ変わる食事(ノバク・ジョコビッチ)
第11位:血流がすべて解決する(堀江昭佳)
第12位:日めくりまいにち、眼トレ(日比野佐和子)
第13位:世界一伸びるストレッチ(中野ジェームズ修一)
第15位:ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか(宗田哲男)
第16位:Matty式マッサージが自宅でできる!脂肪とり!むくみとり!こりとり!解毒棒(Matty)
第17位:聞くだけで自律神経が整うCDブック(小林弘幸、大矢たけはる)
第18位:自宅でできるライザップ 運動編

「自分ゴト化」「習慣化させる」方法が参考になる

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(ベターっと開脚)

画像引用元:アマゾン

「電車の車両広告で見かけた」など、美しい開脚姿に見惚れその視覚効果で購入に至った人も多かったようだ。タイトルの通り、誰でも開脚できるようになるための本。単純にそれだけに特化しているのだが、構成が面白い。開脚できるようになるためのストレッチハウツーの掲載だけではなく、開脚のノウハウを織り交ぜた小説が大半を占めている。目的は、ストレッチを習慣にするモチベーションを維持させるためにきちんと「自分ゴト化」させること。

「小説が大半で肝心のストレッチはたったの10ページ程度。内容が薄い」という評価も多いが、「続けられることが一番大事」ということを理解している購入者からは、「やる気になる」「毎日の習慣にできた」「わかりやすく無理なくできる程度のレベルなので続けられそう」「読者に本気で取り組ませるための工夫がされている構成で良い」という点が高く評価されている。

内容の濃いハウツー情報を必要としている人やストイックに頑張りたい人には向いていないが、「続けること」を重視する人にとってはちょうど良いボリューム。賛否両論きっぱり分かれるが、話題性は非常に高かった一冊だ。

つくりこまれた既製品よりも、安心+安全+節約(手作り)が今のダイエットトレンド!

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(やせおか)

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ウーマンズラボでも以前取り上げた「やせおかシリーズ」。2位、3位、8位にランクイン。今、主婦を中心に女性に大人気のダイエット本だ。

<参考記事>
「やせる作りおき」シリーズ累計26万部の大ヒット本。女性の心を掴む6つの要因

使う材料や調味料、レシピがシンプルで簡単なので作りやすいこと、ダイエットレシピなのに食べ応えがあり美味しいこと、ダイエット食を作るのは時間がかかりがちだが、コンセプトが「作りおき」なので基本的に時短レシピであること、などこれらが高い評価を得ている。「健康的な食事を作りたい、食べたけど、忙しいから毎日作るのは大変!」という女性にとっては非常にありがたい。

また、置き換え食などのダイエット食品がダイエットの王道だった時代から一変、今は「安心・安全なものを食べたい」「ダイエットにかけるお金を節約したい(毎月置き換え食を購入するのは経済的に現実的ではない)」というニーズが高くなっており「自分でダイエット食・健康食」を作るのが主流になっている。この流れに乗って支持を得たのがやせおかシリーズだ。

今年初めには、やせおかシリーズをwebで見れる「やせおかサイト」がオープンする予定だ。キッチンでもレシピを見やすいようにスマホ対応した作りで、動画レシピや、食べられない食材やアレルギーなどを考慮したレシピも掲載。ただのダイエットレシピサイトではなく、「作りおきできるダイエット食」というニッチなコンセプトが、レシピサイトとしては斬新だ。今年一気に成長する注目サイトとなりそうだ。

高まる薬への注目!一般向けの分かりやすい情報が助かる生活者は多い!

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(今日の治療薬)

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薬効群ごとに解説された便覧。医療関係者必携の本として毎年改訂されており、電子版も発売されている。購入者は医療関係者が中心だが、持病を抱える自身や家族のために「家庭の医学」のように手元に置いておく人もいる。1月11日(水)に発売される2017年版は、新たに「高齢者への投与」を新設。

ジェネリク医薬品、セルフメディケーション税制、漢方薬の人気、高齢化、サプリメントや健康食品摂取量の増加、ヘルスケア意識の向上、情報過多などから、医療関係者のみならず、生活者の「薬の情報や周辺情報」への注目度は高まっている。持病や不調があれば、副作用や禁忌事項を気にする人も多い。本書のような詳細な解説とまではいかないでも、一般向けに分かりやすい書籍やアプリが登場すれば、役立つ人は多そうだ。

ダイエットによる副次効果が支持 新しい気づきを与えると幅い広い層にリーチできる

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(シリコンバレー式)

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バターコーヒーのダイエットブームを巻き起こした元ともなった書籍。著者自身が実際にあらゆる食事方法を実践し、やせる効果、健康効果、頭を良くする効果などを検証した内容。自身はダイエットとIQアップに成功している。減量効果だけではなく、食事の摂り方を変えることで集中力や仕事の生産性も上がる、という副次効果もビジネスマンに支持されている。

ただ、著者が外国人ということもあり、体質や入手できる食材の違いから「日本人には合わない」「現実的ではない」という評価もあるが、「様々なダイエット方法が登場する中、それぞれの良し悪しを理解できた」「食事を見直すきっかけになった」という点を高く評価している人も多い。ダイエットにまつわる情報やブームが多い中、食事の本質というものと向き合う機会を提供した一冊とも言える。

ブランド力を前面に打ち出す!

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(自宅でできるライザップ)

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プライベートパーソナルジムのライザップが提供する運動方法と食事方法(糖質制限)を書籍化。ライザップのCMで「入会してみたい!」と思う人は多いが、経済的理由などから断念せざるを得ない人も多く、自宅で簡単にライザップ式のダイエットができると人気になった。

「目新しい情報はなかった」「意外と普通」「浅い」という評価は多いが、人気の理由の一つはやはりブランド力だろう。中級編や上級編といったレベル別、部位別編、年齢別編などシリーズ化で展開されれば面白そうだ。出版業界の中でも、ダイエットのジャンルでライザップ式は確固たる地位を築き、入会者と同様に結果に満足する人が増えるかもしれない。今年はライザップのさらなる書籍化や他企業とのタイアップが加速しそうだ。

健康な生活が人生を好転させる!考え方に共感

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(ジョコビッチの生まれ変わる食事)

世界的なテニスプレーヤノバク・ジョコビッチの著書。食事の摂り方を変えたことでテニス界絶対王者に君臨したことから、食事次第で肉体改造に成功する=人生を大きく好転させることができる、ことを提唱。グルテンフリーを軸に健康な体の作り方を学べる点や、実際に不調改善に成功した、という点が評価されている。グルフテンフリーのダイエット方法はハリウッドセレブを中心に日本でも以前ブームになったが、ハリウッドセレブの一過性のトレンドよりも、世界的なトッププレーヤーが語る方が格段に説得力は上がる。健康効果だけではなく、ジョコビッチの考え方やプロとしての意識の高さに興味を持っているファンの心も惹きつけた。

情報過多の時代だからこそ、斬新な健康法より「いたって普通」の正しい情報にニーズあり

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(血流がすべてを改善する)

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「血液サラサラ」よりも「血を増やす」という考えのもと女性の不調を改善するという健康法で、漢方薬剤師が著者。薬草・漢方のジャンルではランキング第1位。食事の摂り方、睡眠の摂り方、生活習慣の改善方法などが盛り込まれている。特に斬新な健康法ではないが、「血液はサラサラにすることが大事と思っていたけど、血を増やすことが大事、という考え方に目からウロコ」という評価が目立ち、中高年層の女性からの支持が高い。

飽きずに続けられる仕掛けが高評価

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(まいにち、眼トレ)

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ポップでカラフルなデザインページを1日3分見るだけの、視力回復を目指すトレーニング本。日めくり式で31種類のトレーニングができる。眼科学のジャンルではランキング第1位。

トレーニングと言っても、ページにデザイン性がありかつ毎日トレーニング方法が変わるので、飽きずに続けられると高評価。壁掛け・卓上兼用タイプで、テーブルに置いたりトイレのドアに掛けたりなど、常に眼に入る場所に置けるのも続けやすい理由のようだ。

<参考記事>
飽きさせない工夫満載!大反響の眼トレは継続させる仕掛けが参考になる

モノや情報を受けとった側がどのように使うか?まで想定しよう

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(世界一伸びるストレッチ)

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部位別、悩み別、タイプ別にストレッチ方法が紹介されており、バリエーション豊富。紀伊国屋書店や丸善ジュンク堂書店など大型書店でも大人気、老若男女問わず人気の一冊だ。全体的に評価は高いが、「本を開いたままストレッチできない装丁」を指摘している人が多い。ストレッチ本なら、購入者が見ながら実践するはずだ、というのは想定内。惜しい!

コンテンツ作りは、内容だけではなく、「(モノや情報を)受け取った人はどのように使うか?」まで想定することも重要だ。

定着したモノ・コトほど、一歩踏み込んだ情報提供が必要

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(ケトン体が人体を救う)

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ダイエット方法として、そして健康食の一つの食事方法として定着しつつある糖質制限だが、さらにもう一歩踏み込んだ内容で構成されているのが本書。糖尿病、がん、アルツハイマーなどの治療にも糖質制限が有効であることや、糖質制限によりケトン体が増えることでどのようなメリットを享受できるのか?などが書かれている。

糖質制限に関しては医療の世界でも賛否両論、論争が繰り広げられているが、糖質制限食が健康を維持するための一つの選択肢として認知されてきている今、非常に注目されやすい内容だ。

女性の不満こそ、商機!

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(解毒棒)

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カリスマ足ツボマッサージ師としてメディアでも多数取り上げられている Maatty氏が開発した足ツボ・マッサージ棒「解毒棒」付き実用ブック。Matty氏の手のカーブや関節の形を忠実に再現しており、効果的にツボ押しや腕・足・肩などのマッサージができる。

自分では上手にツボ押しやマッサージができない、手が痛くなるなど、セルフケアをする女性の不満に応えたアイテムでもあり、顔、足裏、頭皮と、体中どこにでも使える幅の広さも高評価のポイント。付録付きの実用ブックは人気にになりやすいが、その中でも特に昨年人気だった一つがこちらの解毒棒。

心身の不調は女性特有の慢性的な悩みの一つであることを覚えておこう

書籍ランキングから女性向けコンテンツ作りのヒントを得る(聞くだけで自律神経が整う)

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自律神経研究の第一人者である名医、小林弘幸氏によるCDブック。自律神経を整える音楽を聴くことで、リラックス効果、不調の改善、睡眠の質改善など様々な健康効果を狙う。実際に、「心が穏やかになった」「不安な気持ちや鬱々とした気分が和らいだ」「熟睡できるようになた」など、様々な不調が改善したという評価が多い。特に、自律神経やホルモンバランスの乱れにより気分が安定せず心身の不調を感じすやすい中高年層の女性と相性の良い書籍だ。2年前に出版されたが、未だに、女性を中心に人気だ。

人気書籍の共通項は「付加価値」

2016年の人気書籍に共通しているのは、購入者に評価さている点が「付加価値」の部分であることだ。

健康ブームに火がつく以前から健康に関するハウツー本は多く出版されてきたが、その多くが「理論」「ハウツー」「効果」に焦点を当てていたのに対し、近年人気書籍になるのは、「付加価値」が加えられているものだ。付加価値とは、「楽しい」「簡単」「続けられる」「便利」「(視点が)新しい」「新常識」「ワクワクする」「自宅で自分でできる」「お金を節約できる」「時間を節約できる」「話題のコトを安く手軽にできる」「副次効果」などだ。

ヘルスケア分野の企業がマーケティングに取り組む際、エビデンスや効果を前面に押し出すところも多いが、スペックよりも感情やライフスタイルとのフィット感を重視する女性にとって、時にそれらの情報は退屈に思えてしまう。確かな効果はもちろん、それ以上に魅力を感じるのは、上記で挙げたような付加価値の部分であることも多い。重大な疾患などではなく、不定愁訴やちょっとした不調を改善したいというレベルのヘルスケアであればなおさらだ。

ヘルスケアコンテンツで重視すべきは、スペックよりも付加価値だ。その商品・サービスを購入することで、「どんな楽しみ方ができるのだろう?」「どんなライフスタイルに変えてくれるのだろう?」「どれだけお得にメリットを享受できるだろう?」。そんな風に考えを巡らす女性の頭の中を想像してみよう。きっと女性たちを振り向かせられるコンテンツ作りのヒントが見えてくるはずだ。

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アマゾンランキング大賞2016「暮らし・健康・子育て」のランキングを見る

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