プレミアムフライデー消費を狙え、年代別の効果的なマーケティング戦略

月末の金曜日は15時で仕事を終え、いつもより長い金曜日をちょっと豊かに過ごすー。日本の新たな余暇時間となる「プレミアムフライデー」がいよいよ来月24日(金)から実施される。「プレミアムフライデーを実施できるのは大企業だけでは?中小企業にそんな余裕はない」という声も多く、現実的ではない側面もあると指摘されており、クリアすべき課題点は残されているが、今後プレミアムフライデーが拡大することで、買い物、外食、ホームパーティ、運動、趣味、学習、小旅行など、女性たちの月末金曜日の過ごし方に変化が出てきそうだ。定着までに時間はかかるだろうが、活発な消費は期待出来る。各社、女性のプレミアムフライデー消費の準備はできているだろうか?

本記事では、博報堂行動デザイン研究所が行ったプレミアムフライデーの過ごし方に関する調査レポートを元に、ウーマンズ視点で年代別のプレミアムフライデー・マーケティング戦略を考えてみる。

プレミアムフライデー実施で、どのようないいことがあると思う?

プレミアムフライデー消費

画像引用元:博報堂行動デザイン研究所

男性よりも女性の方がプレミアムフライデーへの期待感が大きいことから、月末の金曜日は特に女性のライフスタイルに変化を起こしそうだ。また、年齢によって期待していることに明らかな違いが見えた点は興味深い。年齢別に女性がプレミアムフライデーに期待していることやニーズを読み取ってみよう。なお、他年代と比較して割合が多い項目は、以下でピンクのマーカーを引いている。その年代の特徴的な思考とも言えるので注目したい。

20代女性は、「アクティブ消費」

  • 1位:ストレスが発散できる
  • 2位:早く家に帰れる
  • 3位:優雅な気持ちになれる
  • 4位:買い物に時間をかけられるようになる
  • 5位:食事や調理に時間をかけられるようになる
  • 6位:行ったことがない土地に出かけるようになる
  • 7位:仕事の効率が上がる
  • 8位:今までしたことがないことに挑戦する機会ができる
  • 9位:家族を気にせず自分だけの趣味に没頭する時間が取れる
  • 10位:健康になれる

20代女性の特徴は、出かけることにも買い物にもアクティブなことだ。調査対象者の未既婚に関しては表記されていないが、他年代と比較して未婚率が高い20代は、自分投資できる消費も活発な上に興味の対象も広い。同レポートの他の質問項目では、20代女性は他年代と比較して「プレミアムフライデーを使って旅行をしたい」ニーズが高いという結果が出ていることからも、この年代がアクティブな様子が伺える。20代女性を狙うなら、「旅行」「友達や彼氏と参加できるイベント」「買い物関連(その中でもメイクやファッション)のキャンペーン」などが良さそうだ。

30代女性は、「家族(夫や子供)ともっとつながりたい」

  • 1位:早く家に帰れる
  • 2位:ストレスが発散できる
  • 3位:優雅な気持ちになれる、買い物に時間をかけられるようになる
  • 4位:食事や調理に時間をかけられるようになる
  • 5位:行ったことがない土地に出かけるようになる
  • 6位:夫と一緒に行動する時間が増える、今までしたことがないことに挑戦する機会ができる
  • 7位:仕事の効率が上がる
  • 8位:子供と触れ合う時間が増える
  • 9位:健康になれる
  • 10位:家族を気にせず自分だけの趣味に没頭する時間が取れる

他の年代と比較して突出して割合が多かった項目が、「夫との時間・子供との時間が増える」。家族と過ごす時間を求める女性が多い。30代女性は結婚・出産というライフイベントを経験する人が多く、仕事と小さい子供の育児の両立に悩むのもこの年代特有だ。「子供ともっと一緒にいたいのに、仕事が忙しくてゆっくり遊んであげられない、話を聞いてあげられない」という、小さい子供を持つママならではの罪悪感をプレミアムフライデーでカバーしたい、という気持ちが読み取れる。また、子供の有無関係なく「夫とゆっくりデートをしたい」というニーズも30代によく見られる特徴だ。プレミアムフライデーを「夫婦のデートの日」とするのも良いかもしれない。

40代女性は「自分探し・自分プロデュースをしたい」

  • 1位:早く家に帰れる
  • 2位:ストレスが発散できる
  • 3位:今までしたことがないことに挑戦する機会ができる
  • 4位:食事や調理に時間をかけられるようになる
  • 5位:優雅な気持ちになれる、買い物に時間をかけられるようになる
  • 6位:仕事の効率が上がる
  • 7位:行ったことがない土地に出かけるようになる
  • 8位:夫と一緒に行動する時間が増える、健康になれる
  • 9位:子供と触れ合う時間が増える、家族を気にせず自分だけの趣味に没頭する時間が取れる

40代は、子供の手がかからなくなり自分時間が少しずつ増えてくる時期だ(子供の教育費はまだまだかかる時期だが)。出産を機に離職した人が復職するタイミングでもあり、復職を機に「仕事で何か新しいことを学びたい・挑戦したい」と思う人もいれば、自身で稼いだお金で再びメイクやファッションなど自分投資を再開する人もいる。

子育てがひと段落したところで、それまで子供だけに向かっていた意識が再び自分自身へ向かい、「自分は何ができるだろう?」「これからどんな自分になろう?」「どんな仕事をしよう?」とセルフプロデュースや自分探しに悩む時期でもある。子供がいない場合でも、仕事人生において折り返し地点に差し掛かる40代というタイミングでこれからの生き方を考える女性は多い。女性は男性と比較して学び意欲が生涯を通じて高いが、特に40代以降から学習の実施率が高まるという調査結果もある。40代女性にプレミアムフライデー消費を促すなら、「学習」や「挑戦」「自分プロデュース」をテーマにしたモノ・コトやサービスが受けそうだ。

50代女性は、「ゆったり自分時間が欲しい」

  • 1位:早く家に帰れる
  • 2位:ストレスが発散できる
  • 3位:買い物に時間をかけられるようになる
  • 4位:優雅な気持ちになれる
  • 5位:今までしたことがないことに挑戦する機会ができる
  • 6位:食事や調理に時間をかけられるようになる
  • 7位:家族を気にせず自分だけの趣味に没頭する時間が取れる
  • 8位:行ったことがない土地に出かけるようになる
  • 9位:仕事の効率が上がる
  • 10位:健康になれる

全年齢20~50代の中で、プレミアムフライデーの価値を「早く家に帰れること」と考える人が最も多かったのが50代だ。上で見てきた通り50代以外は、仕事が早く終わることでその時間を「何か」に充てたいと考える女性が多いが、50代女性の場合、アクティブに何かをしたいというよりは、「時間をゆったり使いたい」というニーズが高いようだ。

50代は子供の教育費も終わりに近づき、金銭的に余裕が出てくる時期。とは言っても、老後の備えや住宅ローンなど、働けるうちにお金はまだまだ稼いでおきたい。子供の手はかからなくなったが、仕事に家事、自分自身の健康管理や夫婦それぞれの親の健康管理など、気にかかることや不安は多く、精神的ゆとりはない。更年期症状がまだ落ち着かない50代前半であればなおさらだ。

そんなアラフィフクライシスに突入する50代が、新たに確保できる時間を「他の何かでさらに日常を慌ただしくさせる」ことに当てるよりも、「早く家に帰る」「ゆっくり買い物したい」「自分の時間をゆったり取りたい」と考えるのは自然だろう。この年代のプレミアムフライデー消費を狙うなら、「自分時間」「ゆったり」「リラックス」など「時間を贅沢に使える」ことをアピールしたサービスが良さそうだ。

詳しく知る
プレミアムフライデーに関する調査レポート(博報堂行動デザイン研究所)
プレミアムフライデー推進HP
プレミアムフライデーの概要を読む(経産省)

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