ちふれのCM、他社化粧品ブランドとの差別化が明確

(最終更新2017年3月,記事公開2016年7月)
2016年6月に期間限定で公開されたちふれ(埼玉・川越市)のCMは「1年間で750万本の資源節約に」というフレーズで「エコ」をアピールするという、効果効能を訴求する他社化粧品とは異なる打ち出しをした。

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効果効能を訴求するのではなく、「エコな化粧品」を訴求

化粧品のCMといえば、効果効能を訴求したり、話題の女優を起用することで視聴者の興味・関心を惹くものが多いが、同社の今回のCMは他社化粧品とは異なる視点から訴求している。2017年4月時点で動画が削除されていたため、以下テキストでCMの流れを解説したい。

  1. 「ちふれは日本で初めて詰め替え化粧品を販売した会社です」からスタート
  2. 現在では年間750万本分の資源節約につながっていることを伝える
  3. 化粧品の効果効能などは一切伝えることなく「詰め替え化粧品のある暮らし」という言葉で締めくくられる

化粧品の効果効能を伝えることに重きを置いた、他社化粧品とは異なり「エコ」を前面に訴求していることで、視聴者にとっては、似たり寄ったりになりがちな他社化粧品CMと比較すると印象に残りやすい。

更に、もう一点着目すべきは、エコやオーガニック、ロハス、リユース、フェアトレードに対する女性消費者の意識が高まっている最近のトレンドを反映させている点だ。それら意識が高い女性にとっては、非常に好感度が高いブランドとして映るだろう。

他世代と比較してもエシカル消費の傾向が強いと言われる20代女性にとって、「エコな取り組み」という訴求は、ちふれがプチプラコスメであることに加え、更に魅力的なブランドとして印象に残るCMだ。

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