AIで進化する最新メイク事情 バーチャルメイクが人気の理由(1/2)

AIがメイク業界に新しい販売機会をもたらしている。企業側は、商品購入前のタッチアップや試し塗りを必要としないメリットを強みに、個々に似合うメイクアップアイテム販売につなげている。一方で女性たちは、「色選びに失敗しない」「自分の顔に似合う・似合わないを事前にチェックできるので、納得してから購入出来る」「新しいメイクや色にチャレンジしやすい」と購入意欲を掻き立てられ、メイク選びをより一層楽しむように。AIメイクで、業界も女性もどちらもハッピー!

AIの活用でバーチャルメイクが可能に

AI・AR技術を活用したメイク機能、「バーチャルメイク」

AI(人工知能)によって化粧品の特徴を分析し、その後AR(拡張機能)によって実際のメイクのような仕上がりを瞬時に画面上に画像投影するのが「バーチャルメイク」。もっとも身近なのはスマートフォンのアプリ。バーチャルメイク機能を搭載したアプリで、スマホのカメラを通じて画面上に自分の顔が映し出され、アイシャドウやリップなど選択した色を自分の顔にのせていく。どんな色が自分の顔に合うのかを確認できる。

百貨店の売り場にバーチャルメイクを試せるスペースを展開した例もある。専門店の前に設置された画面に自分の顔が映し出され、実際に店舗内で販売されている商品を選択しイメージを確認できる。

ネット通販では2019年「Amazon」が、モバイルサイトやショッピングアプリ上でも試せる“バーチャルメイク機能”を導入している。フランスの化粧品会社ロレアルグループの傘下であるモディフェイスのAI技術とARを活用し、890点以上のリップアイテムの試用を可能にした。対象商品は、5つの化粧品会社(日本ロレアル、資生堂、カネボウ、コーセー、花王)の計18ブランド。リップアイテムからの導入となった背景には「購入前に色味を確認したい」というユーザーの強い要望があったとのこと。

AI・AR技術を活用したメイク機能でできること

バーチャルメイクのメリットは、顔の特徴から最適なメイク方法を導き出したり、使用したことのないメイクアップアイテムをバーチャルで試せる点。これによって購入前に実際の商品の色味や質感、仕上がり具合を確認できる上に、気に入ればそのまま購入できる。モデル画像に試し塗りするのではなく、自分自身が写るライブ動画で試せる場合は、商品をつけた状態をさまざまな角度から客観的に見れる。コスメカウンターのライトやその時のファッションに左右されない印象を確認できるので、より満足度の高い購入ができる。

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