「良いと分かってても面倒…」を払拭して行動させる事例

ニュージーランドのビールメーカーDB Exportは、海岸浸食の問題を抱えるビーチを守るため、ビール瓶を砂に変えるという画期的なアイディアで飲み終わったビール瓶のリサイクルを推進している。

飲み終わった空き瓶を「BEER BOTTLE SAND」という機械に入れると、即座に瓶は細かく粉砕され、人口砂に変わる。面白いのは、空き瓶を機械に入れると目の前で粉砕される様子を見ることができる点だ。

環境先進国のドイツではデポジット制によるリサイクルが定着している。飲み終えた瓶やペットボトルなどをスーパーなどに設置されている回収専用マシンに入れると、デポジットの金額が記載されたレシートが出てくる。これを買い物の時にレジに持っていくと、その分が割引されるというシステムだ。瓶やペットボトルの量が多ければ多いほどデポジットの料金も上がるので、回収率はやはり高い。マシンの前には常に人が並び、行列ができる場所も。

「良いと分かってても面倒…」なことでも、上記2例のように可視化する・その場で報酬を与えることで、生活者の行動を促すことができる。ご紹介した事例はリサイクルに関することだが、ヘルスケアでも応用できるアイディアだろう。

 

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