既婚者・未婚者で異なる、健康ギフトの贈り相手

人間ドックギフト券や健診ギフトカードの登場で、健診ギフトが広まりつつある。父の日、母の日、敬老の日、両親・祖父母・子の誕生日、定年退職、還暦、古希、傘寿など、健診ギフトが活躍する場面は様々だ。

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健診ギフトの誕生で健康ギフト消費全体が拡大の見込み

社会の超高齢化のタイミングで誕生した健診ギフトは、今後消費者の間で一般的に利用されるようになり需要は拡大すると考えられる。同時に、健診ギフトに限らず、健康食品、健康関連商品、健康サービス(ジム、スパ、リラクゼーション、エステなど)など、健康に関連した様々なモノ・コトがギフト商品として今後登場してくるだろう。

この潮流に乗るにあたり企業が考えておきたいのが、ターゲットだ。「誰が誰に贈るか?」について考察できる興味深い調査結果が、味の素が行った「がん予防に関する意識調査」から出ている。調査は「がん検診」についてだが、健診ギフトや、その他健康関連の商品・サービスをギフト商品化するにあたり参考にできる内容だ。

未婚者・既婚者で異なる「贈りたい相手」

調査は未婚者と既婚者に分けて行われた。質問は「あなたの身近にいる人で、がん検診を受けてもらいたいと思う人は?」。いずれも上位に上がった「がん検診を受けてもらいたい人」は家族だが、未婚・既婚で贈りたい相手に大きな差が出た。

既婚者は「配偶者・パートナー」

既婚者が「がん検診を受けてもらいたい人」について、次のような結果が出た。「配偶者・パートナー」と答えた人が圧倒的に多く、未婚者で1位に上がっている「親」は3位だった。

  1. 配偶者・パートナー(80.5%)
  2. 子ども(30.2%)
  3. 親(27.3%)
  4. 兄弟姉妹(15.7%)
  5. 友人(7.6%)

なお、配偶者・パートナーにがん検診を受けてもらいたいと考える傾向は女性の方が強いことも調査で明らかになっており、女性は男性よりも家族の健康を気遣う意識が高い様子が見えてくる。

未婚者は「親」に受けてもらいたい

一方で未婚者については次のような結果が出た。半数が親で、その次に最も多かったのが「誰もいない」だった。配偶者・パートナーといった生活の軸とも言える人がいない分、親以外で気にかける人が特にいないのかもしれない。

  1. 親(48.8%)
  2. 誰もいない(36.8%)
  3. 兄弟姉妹(22.6%)
  4. 配偶者・パートナー(13.1%)
  5. 友人(12.8%)

未婚・既婚別に考えたい健康ギフトの贈り相手

健康ギフトと言うと、自分の親や配偶者・パートナーの親など、「自分よりも先に健康トラブルを抱えがちな年長者(両親や祖父母)が贈り相手」と想定しがちだが、未婚か既婚かによって、健康に関して最も気にかける相手は異なるようだ。

既婚者に向けて健康ギフトを提案するなら、贈り相手は「配偶者・パートナー」「子ども」「親」と幅広く、未婚者なら「親」を贈り相手に設定するのが良さそうだ。他、未婚者に関しては「自分自身」を贈り相手に提案することもできるかもしれない。親以外で気にかける人が特にいない分、未婚者は自分消費が活発だからだ。

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