【話題のキーワード】関心高まるプレゼンティーズム 損失割合高いのは女性

国を挙げた健康経営の推進により、” 従業員の健康 ” と “生産性向上” を重視する機運が高まったことで近年関心を集めているキーワードが「プレゼンティーズム」。グーグルの検索ボリュームの推移を見ると、特に昨年より増加している。

出典:Googleトレンド「プレゼンティーズム」

プレゼンティーズムとは

プレゼンティーズムとは、心身に何らかの不調があるために十分なパフォーマンスを発揮できず業務遂行能力が低下している状態のこと。頭痛、腰痛、体がだるい、疲労感、風邪、花粉症など病欠するほどではないが不調を抱えたまま何とか仕事に取り組んでいるので、生産性は低い。プレゼンティーズムによる生産性低下は企業の業績低下に影響するため、大きな損失と捉える動きが起きている。

女性に多いプレゼンティーズム

男女別にプレゼンティーズムの損失割合を見ると女性の方が大きく、これは、月経・妊娠・更年期における女性ホルモンの変化によるものと考えられる。さらに年齢別に見ると、年齢の上昇とともに損失割合は低くなる。(参照:「健康経営」の枠組みに基づいた保険者・事業主のコラボヘルスによる健康課題の可視化(東京海上日動健康保険組合,2015)

職場における女性の健康づくりは喫緊の課題

性差による不調を抱える女性自身は、仕事と健康の両立に難しさや課題を感じている。プレゼンティーズムによる損失や健康経営を考える際、”女性従業員の健康づくり” は最重要課題として取り組むべきだろう。経済産業省が先月発表した「健康経営における女性の健康の取り組みについて」においても、「月経における課題」と「更年期障害における課題」を解決することでプレゼンティーズムを改善できる可能性があると言及している。職場における女性の健康づくりへの関心は今後さらに高まっていきそうだ。

 

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