「おにぎらず」大ブームから新たなトレンド誕生、ヒットなるか?

「おにぎらず」の大ブームから、新たなトレンドが生まれそうだ。にぎら寿司だ。

おにぎらずが人気なのは時短・簡単・バリエーション豊富だから

2014年、主婦によるレシピサイト投稿で話題になったおにぎらずは、「握らずに作れるおにぎり」のこと。ラップの上に海苔、ご飯、具を順に乗せ、海苔の四隅を折って四角にする。作る時も食べる時も手が汚れない、画期的な作り方だ。(おにぎらずのイメージがわかない方は以下の動画を見てみよう)

時短かつ簡単、なのにいろんな具材で楽しめるバリエーションの豊かさがヒットの要因となり、特に子供を持つママの間で大人気となった。

新たに誕生したのは「にぎら寿司」

このトレンドを掴んだ企業は、おにぎらず専用の海苔やランチボックスなど、おにぎらずグッズを次々に商品化した。その流れも落ち着き、今やおにぎらずの海苔は定番商品として食品スーパー棚に並んでいるが、その派生として新たに生まれたのが握らないお寿司、にぎら寿司だ。

おにぎらず同様、手はご飯にも海苔にも触れない。海苔巻きと似たような原理でご飯を海苔で巻き、カットした後にお寿司を載せる。

にぎら寿司として今年初めにはクックパッドニュースでも取り上げているが、今のところ、おにぎらずと比べると投稿数はまだまだ少ない。確かに簡単にお寿司が作れるのだが、寿司飯を作る面倒は残っている

にぎら寿司の「面倒!」を取り除く商品が発売

酢、塩、砂糖をご飯に混ぜて寿司飯を作るのは、手間もかかるし心理的ハードルも高い。それがおにぎらずほど大きなトレンドになりきれていない理由の一つと考えられるのだが、そんな不満を取り除いた商品が9月1日(木)に発売される。酢があらかじめ付いている海苔で、寿司飯を作る面倒が省かれる。

具材をおにぎりの中に入れるおにぎらずと異なり、握ら寿司はご飯の上に具材を乗せるので弁当として持ち運ぶのには向かないが、ホームパーティでは大活躍しそうだ。

特に手作り料理でホームパーティをする、小さい子供のいるママの間で支持されるだろう。子供のバースデーパーティに限らず、ハロウィンやクリスマスなど、子供が主役の秋冬のイベントを通じて、今年後半でにぎら寿司の知名度も一気に上昇するかもしれない。

ヒット商品のヒントは、女性生活者の行動や不満の中にある

おにぎらずが主婦の間で話題になった時も、トレンドの観察に敏感な企業はおにぎらずグッズを即商品化しヒットを飛ばしたが、今回も同様だ。「おにぎらずみたいに手を汚すことなくお寿司を握れるのは良いけど、寿司飯を作るのはちょっと面倒…」という主婦たちのちょっとした不満に着目した商品だ。

ヒット商品のヒントは、女性生活者の行動や不満の中にある。日頃から女性を観察することが重要だ。

最後に、美しいにぎら寿司をご紹介。酢付き海苔を発売するニコニコのり(大阪)が開催した「2016にぎらずしレシピコンテスト」の優秀作品。どれも芸術品!ホームパーティの主役にぴったりだ。⇒2016にぎらずしレシピコンテスト(ニコニコのり株式会社)

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