知事、大変なのは妊婦だけではないですよ。男性知事3人が妊婦体験

国際社会調査プログラムが実施した調査で、世界一育児・家事をしない夫は日本人であることが分かった。さらに、九州・山口地域の男性は、家事関連に携わる時間が全国平均より短いとの調査結果も。

そんな状況を改善するために、佐賀県山口知事、宮崎県河野知事、山口県村岡知事らは「九州・山口 ワーク・ライフ・バランス 推進キャンペーン」として、妊婦体験に挑戦。妻の大変さを理解することでワークライフバランスの促進と職場づくりの意識改革を行う狙いだ。

3人の男性知事がスーツに妊婦の恰好しているその姿は、感心するところなのか笑うところなのか微妙なところだが、斬新な取り組みとその絵面から、すでにメディアでもSNSでも拡散が続いている。話題性・PRとしては成功だろう。しかし、たったそれだけで女性の気持ちを分かったとは思って頂きたくない。

大変なのは妊婦だけではない

女性が大変なのは、妊婦の時だけではない。毎月やってくる月経による心身への影響は大きく、痛みから寝込む女性もいれば、排卵時や、月経前から月経中にかけて、マイナス思考になり鬱のような状態に入ってしまったり、体調を崩す女性もいる。これが毎月やってくる。

そして妊娠前、多くの働く女性は何に悩むか?といったら「もし子供を産んだら、仕事はどうしよう…せっかくキャリアを積んできたのに…」という仕事と出産の間で大きな葛藤を抱える

子育ては結局のところ母親が中心になるため、仕事復帰後のママたちは、仕事と育児の両立に悩みながら激動の毎日を送る(働くママの1日のタイムスケジュールは、多忙な企業の社長を上回る程!)。子供が熱を出したら、たとえ重要なミーティング中でも周囲への気まずさを感じながらも迎えに行かなくてはならない。

大変なのは育児女性だけではない。親の介護も育児同様に女性が行うことが多く、介護と仕事の両立から止むを得ず離職する女性も多い。

更に、育児と介護が同時期にやってくる「ダブルケア」の状況になってしまう女性もいる。

たったそれだけで女性の大変さを理解しているとは思って頂きたくない

女性が介護や育児、自分の体調(主に月経や更年期)と向き合いながら仕事をしていくのは、男性が思っている以上に大変なことなのだ。今回の動画はキャンペーンのPR効果としては大成功なので評価も高いかもしれないが、シビアな意見を述べさせて頂くと「たったそれだけ」で「我々は女性の気持ちを理解しているよ!」とは思ってほしくない。「知事、大変なのは妊婦だけではないですよ」。ぜひ続編として、介護・育児・月経や更年期・ダブルケア編も期待したい。

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