農林水産省発信のHPが可愛い!女性の興味を引く3つの仕掛け

農林水産省が開催する地域産品魅力発信イベント「みんなではぐくむにっぽんの食」が、2016年6月11日から始まった。本イベントのために制作されたホームページから学べることが多いので、共有したい。

女性の注目を集める3つの仕掛け

こちらのサイトの目的は「地域特産品にはそれぞれ『おいしさ』に個性やストーリーがあるから、ライフスタイルに合った『おいしさ』を自分らしく選んで、日々の暮らしに地域産品を楽しく取り入れよう」だ。

以降で分析している「3つの仕掛け」は、生活者が上記コンセプト「日々の暮らしに地域特産品を取り入れる」を達成する、あるいは意識を変えるための仕掛けであることを頭に入れたうえで読み進めよう。そのため、ダイレクトに問い合わせを増やす・購入を増やすといった施策の参考にはならないが、「女性の興味を引く」という点においては大変参考になる。

「女性は、消費行動決定権が強く、そして実際に消費行動が男性よりも活発だ」という女性マーケティングの基本を理解した上で、女性目線を徹底的に意識したデザインやコンテンツを作ったのだろう。女性マーケティングの理解や行動変容を意識した作りになっているので、とても参考になる。

  • 「どうやったら、たくさんの女性がイベントに来てくれるんだろう?」
  • 「どうやったら、サイト滞在時間を延ばせるんだろう?」
  • 「どういうことに女性は興味を持ち、共感するんだろう?」

こんなことにお悩みの読者は、以下ご紹介するHPを参考にしてみよう!

1.女性に共感される世界観の演出!

ホームページをまず見てみよう。色使いや、手書き風のイラスト、ママと子供の共同作業、カラフルでヘルシーな食材の写真。全体的にふんわりと優しいイメージで、清潔感とオシャレの両方を併せ持っている。

まるで絵本や雑誌のようなデザインで、女性が直感的に「かわいい!」と思える作りだ。年齢、ジャンル問わず女性に受け入れられる印象だ。

2.巻き込み型で、ただの傍観者から「自分ゴト」化させる仕掛け

地域産品を使ったレシピのコンテストを開催しているが、投稿型なのでイベント会場まで出かけなくてもイベントに楽しく参加できる。イベント会場で直接参加する人だけを対象としていたら、本イベントが提唱する「産品ライフ」の浸透は実現できない。イベント会場に行ける人も行けない人も、イベントを構成し、イベントを楽しむ一人として巻き込まれていく。傍観者ではなく、「自分ゴト」のイベントとなることで、イベントへの注目度は一気に高くなる。最近はメディアが一方的に情報発信する旧来の形から、メディアとユーザーがメディアというプラットフォームを使って他者と交流ができる形に人気がシフトしていることも重要視したい。

 

3.食の先にある美容・健康などの+アルファで興味を引く

単純に、「この地域では○○という野菜が有名です」という紹介だけでは、何のメリットも期待もワクワクもないので、女性は振り向かない。でも食のその先に、女性が興味をひきやすい「美容」「健康」「学び」「楽しみ」など、「+アルファ」があれば、「楽しそう!」と興味を引く。このサイトの場合、その興味関心を引く項目として3つのコンテンツを用意している。このサイトそのものは地域の特産品をブランド化させることが目的なのだが、決して「この地域にはこの野菜!」という訴求の仕方ではなく、「それら特産品を知る・食べることで、こんなに楽しいことがあるよ!」という「その先」を打ち出す方法をとっている。

  • 目指せ!インナー美人
  • 楽しく食育
  • 地域産品をみんなで楽しもう

 

4.女性が、つい口にしたくなる「言葉づくり」がうまい!

 

地域産品のある暮らしの提唱にあたり、「サンピンライフ(産品Life)」という言葉が使われている。見た目も読み方もスッキリしているので覚えやすい。レシピコンテストの投稿先は楽天レシピなので、それをきっかけに、この言葉は今後大きく拡散されていく可能性が高い。「サンピンレシピ」というカテゴリーが楽天レシピやクックパッドで誕生すれば拡散も早いし、ママ系の雑誌で「サンピンライフって楽しい!」というような特集でも組まれたら、女性の間で一気に認知度が上がりそうだ。

関連記事
■購買意欲を高める企業のweb戦略。効率より1:1のリアルなつながり重視
■2015年度の消費生活相談は、健食通販が急増。EC企業は要確認
■資生堂に学ぶ、コモディティ化商品から脱却する方法

一緒に読まれている記事