グルテンフリーとは?セリアック病の食事療法からトレンド食へ (5/5)
グルテンフリーの提供事例、飲食店・イベント
飲食店
グルテンフリー61チカフェ&バー。六本木という場所柄、外国人にも人気の高いグルテンフリーレストランカフェ。ベジメニューも豊富。飲み物のメニューもグルテンフリーにこだわる。グルテンフリーのビールが美味しいと評判。
宿泊施設
高野山 宿坊 恵光院。高野山散策の後にグルテンフリーの精進料理を楽しめる。朝のお勤めや護摩体験など宿坊ならではの体験もできる。日本人だけでなく外国人からも人気。
グルテンフリー実践者の声
グルテンフリー生活をはじめるきっかけは人それぞれ。女性の場合、産後や更年期など体調の変化や代謝の低下を感じることがきかっけではじめる人が多い。また1週間実践するだけで、変化を感じられるのもグルテンフリーが人気の理由。ここでは3人の女性のグルテンフリー生活の様子をピックアップ。
「体調が良い」「目覚めが良い」「肌の調子が良い」
小麦が合わなくなって、産後からグルテンフリー生活。
でも日本よりも、ニュージーランドの方が小麦無し生活は楽。
グルテンフリー認知されてるから選択肢がたくさん。
小麦不使用パスタも、色んな種類がスーパーで気軽に買える😊
今日はNZムール貝パスタ🍴#麺は箱に直入れ#グルテンフリー飯 pic.twitter.com/NBAmNONVEc
— Nina🇳🇿海外移住&子育てポンコツマミー (@NinaHisako) 2019年5月23日
人気女性誌CanCamのweb版、CanCam.jp編集者が1週間グルテンフリー生活を行なった感想は以下の通り。
1~2日目で実感したのは、翌朝の目覚めがものすごくいいということ! いつもは布団の中でグズグズしがちですが、すっきり目が覚めました。そして、ちょっとスキンケアを手抜きして寝ても、肌が乾燥していないような気が!4~5日目になると、翌朝までダルさを持ちこさないようになりました。いつもなんとなくダルい……と感じてた体が、こんなに軽いなんて!(引用:CanCam.jp「グルテンフリー生活1週間で、肌も体質も変わるって本当?」)
人気女性誌Oggiのweb版でも美容エディターが、グルテンフリーを実践。健康・美容面でプラスの効果を感じている様子がうかがえる。
2週間グルテンフリー生活を送って変わったのは、昼食後に眠くなることがなく、疲れにくくなったこと。毎日のようにランチにパスタを食べていたときは、食べてすぐに眠くなり、週末の午後はほぼ昼寝で終わる状態でしたが、今では眠いとも休みたいとも思わないように。
肌は調子がいいかな~と思うくらいでしたが、久々にお会いしたヘア&メイクさんやカメラマンさんに、「(美容医療的な)何かしたの?」と聞かれ、肌にもよい変化があるのか、客観的にみてみようと試しに某メーカーのカウンターで肌診断を受けることに。すると、2ヵ月前に3(5段階評価で5が最高)だった肌の透明感が5にアップ!
私には合っているのかも? とその後も外食では小麦粉OKにするなど、ゆる~くグルテンフリーを続けています。(引用:Oggi.jp「【実践編】パスタも揚げ物もOK! ツラくないグルテンフリー生活で、肌の透明感がググ~っと!? 」)
グルテンフリーの情報収集源
グルテンフリーは一過性の流行で終わることなく、ライフスタイル・食文化として定着しつつある。それを支える団体や講座も登場。
日本グルテンフリーアドバイザー協会
グルテンフリーアドバイザー養成や、パン・スイーツ作りのレッスンなどを提供。協会資格取得後はグルテンフリークッキングクラスを開講するなどの活躍が期待できる。
国際食学協会 グルテンフリー食学講座
小麦アレルギーではないが、原因不明の体調不良がある人や、仕事や運動のパフォーマンスを上げたい人向け。小麦アレルギーでなくてもグルテンフリーは心身の健康に効果的である、という考えをもとに全6回の通信講座で「小麦以外の21種類のグルテンフリー粉」を使いこなし、グルテンフリー生活を実践できるようになっている。
現代人はグルテン過多になりがち 食生活を見直すきっかけに
グルテンフリーについては専門家の間でも賛否両論、意見が分かれている。グルテンとの相性も個人差が大きく、グルテンの良し悪しについてもこれから研究されるべき部分が多い。しかし日頃の食事を振り返ると「グルテン過多」になっている現代人は圧倒的に多い。「朝食はパン、昼食はパスタ、夜は天ぷら」といった一般的なメニュー選択でも「グルテン過多」になってしまう。知らず知らずのうちにグルテンを摂り過ぎているということは、糖質の摂取も多く、他に摂取すべき栄養素が不足していることになる。「無自覚のグルテン依存者」がグルテンフリーを意識的に取り入れることで、健康維持増進・体質改善につながることもあるため、グルテンフリー実践者は今後も増えていくと考えられる。それに伴い、グルテンフリーを謳う商品は今後さらにバリエーション豊かになっていくだろう。
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