科学的介護とは?2020年の実現に向けた官民の取り組み(4/4)

3.クローズアップ現代(NHK)〜“科学的介護”最前線〜

科学的介護の登場による認知症ケアへの新たな可能性について言及しているのはクローズアップ現代(NHK)。感情の振れ幅が大きくその要因が瞬時には判断しづらい認知症では、科学的介護による“見える化”が鍵となる。番組内では認知症の人をケアするときの適切な視線を学ぶ方法として、バーチャルリアリティーの活用を紹介している。バーチャルリアリティーで「視線・距離・傾き」の3項目を判定することで介護技術を”見える化”する取り組みだ。他にも認知症の行動・心理症状として挙げられる徘徊や暴力、うつなどに対しても症状の視覚化を図るケアプログラムが紹介され、改善に向かった実例が取り上げられた。「行き過ぎた自立支援」など懸念される課題も取り上げ、科学的介護の可能性と問題の総括的な内容がまとめられている。詳細は以下で確認できる。

4.竹内理論(竹内孝仁)

国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授は、介護関連の団体で研究・活動を続けている科学的介護提唱者。「水分・食事・排便・運動」を中心としたケア、いわゆる「竹内理論」が知られている。竹内氏が持つ肩書は以下。

認知症の正体を大胆にも〈単なる脱水〉と定義した以下書籍では、水分摂取をボケ予防の最大の鍵として紹介している。身体的活動力や意識レベルの低下を促す脱水症を危険視し、1日1,500ccの水分摂取の習慣を取り入れることで認知症の回復と予防を目指す。

水をたくさん飲めば、ボケは寄りつかない

認知症の改善を「水分・食事・排便・運動」を中心としたケアで行う竹内理論についてまとめられている一冊。「脱水症を引き起こす水分不足」「体力の低下や注意力散漫をもたらす食事の不足」「精神状態を左右する便秘状態」「活動力の向上や維持を担う運動量」、これら4つの柱の改善をもって認知症対策を行うことを提言している。

ボケの8割は、「水・便・メシ・運動」で治る

 

 

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