インフルエンサーマーケティングとは?運用のポイントとメリット(2/3)

インフルエンサーマーケティングを行うメリット

メリット1.製品やサービス、ブランドの認知度向上

インフルエンサーマーケティングを行うには、さまざまなメリットがある。まず商品やサービスの認知度が上がること。インフルエンサーにSNS上で情報を発信してもらうことで、商品やサービスを多くの人に知ってもらうことができる。

SNSのメリットも活用できる。SNSは拡散機能(シェア、リツイートなど)によって情報が広がりやすい。インフルエンサーがインスタ映えする写真をアップしたり、 ハッシュタグをつけてコメントを投稿するとフォロワーがいいね!やリツイートなどをして、情報が拡散していく。

一方的に表示されるプッシュ型の広告に比べて、消費者が情報を受け入れやすいのもメリットだろう。同じ広告でも、知らない企業が発信するのと、自分がフォローしているインフルエンサーが発信するのとでは受け取り手の興味の持ち方はまるで違ってくる。「あの人が発信している情報だから見てみよう」という肯定的な気持ちで見てもらえるため、情報をしっかり伝えることができる。

メリット2.製品やサービスのイメージが伝わりやすい

インフルエンサーが製品・サービスを実際に使用し、その様子を画像や動画で投稿してもらう場合、テキストだけで説明するよりも製品・サービスの使い方や効果がわかりやすく伝わる。

たとえば、美容商品であれば商品について画像やテキストで説明するのが従来の広告だった。インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーが実際にその商品を使って見せるので、その商品の使い方や良さがダイレクトに消費者に伝わる。BtoCのマーケティングでは非常に効率的な方法。

インフルエンサーの言葉を通じて宣伝することにより、説得力が増すのもメリット。インフルエンサーをフォローしている消費者は「この人の言っていること、やっていることは正しい、面白い」と思ってフォローしているため、フォローしているインフルエンサーの言葉を信頼しやすい。フォロワーにとっては、企業が発信する広告の文言よりも、インフルエンサーのひと言のほうがはるかに響きやすい。こうしたフォロワー心理を巧みに活用するのが、インフルエンサーマーケティングの特徴である。

メリット3.ターゲットを絞って宣伝できる

ターゲットを絞って宣伝できるのもメリット。宣伝を依頼したインフルエンサーをフォローする人々にターゲットを絞れるので、 興味や関心が似通っている人々に向けて効率的な情報発信が可能になる。広告の費用対効果も高くなり、広告・宣伝費用の削減につながる。

インフルエンサーマーケティングを行うときのポイント

ターゲットに対して影響力の強いインフルエンサーを起用する

注意したいことは、インフルエンサーのキャスティング。企業が策定しているターゲット層と、インフルエンサーのフォロワーがマッチしていることが重要になる。フォロワーは特定のインフルエンサーのファンであるから、インフルエンサーによってフォロワーの特性がそれぞれ全く異なるからだ。性別、年齢層、興味関心などをよく調べて分析し、ブランドイメージに合うインフルエンサーを選ぶことがポイント。

使うSNSを検討する

掲載先(使うSNS)も考慮したい。SNSによってユーザー層が異なるからだ。たとえばインスタグラムの利用者とTwitterの利用者とでは、ユーザーの属性や好み、傾向などが違ってくる。20代など若年層に多く利用されているSNSと、30代、40代のユーザーが多いSNSとでは、おのずと広告戦略も異なってくる。その商品・サービスのターゲット層が多いSNSを選び、そのSNSのインフルエンサーを選ぶことで、ターゲット層に効率的にアプローチすることができるだろう。

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インフルエンサーのディレクション

インフルエンサーをディレクションすることも必要だ。インフルエンサーマーケティングは、企業がダイレクトに消費者に広告宣伝するのではなく、インフルエンサーを介して消費者に広告宣伝するためインフルエンサーに任せ切りにしてしまうと、場合によっては炎上を招いたりブランドイメージを損ねる恐れもあるためだ。具体的なPR方法はインフルエンサーに任せるとしても、基本的な方向性については企業がディレクションして全体を管理しよう。

目的や指標を明確にしてから実行する

インフルエンサーマーケティングを行うときは「新規顧客獲得」「認知度向上」「既存顧客のリピート率向上」「ブランド好意度向上」「自社サイトのアクセス向上」など、どんなことを達成したいのかゴールを決める。どれくらいの数字を出したいのかをはっきりさせておかないと、インフルエンサーマーケティングの効果測定が難しくなるためだ。

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