「運転卒業式」に感動の声 高齢ドライバーの認知機能低下を考える

2018年に死亡事故を起こした75歳以上の高齢ドライバー(※)のうち、約半数となる49.2%が「認知症の恐れ(第一分類)」「認知機能低下の恐れ(第二分類)」と判定されていたことが、警察庁の集計で分かった。2017年3月施行の改正道路交通法で、75歳以上のドライバーに対する認知機能検査が導入されたこともあり、高齢ドライバーの事故や、免許返納に対する関心が近年高まっている。(※)死亡事故を起こした75歳以上の高齢ドライバー460人のうち、事故前に認知機能低下検査を受けた高齢ドライバー414人を指す

感動の声集まる「運転卒業式」

そんな中、今話題になっている動画がNEXCO東日本が先月公開した「運転卒業式」。夫婦二人で自宅から思い出の地を巡るというロードムービー。動画のコメントには「初めて最後まで広告動画を見た」「感動した」「広告で良いと思ったのは初めて」「まだ学生だけど将来のことを考えさせられた」「泣けた」の声が。動画広告でここまで評価が高いのは珍しい。

皆で考えるべきは“免許返納後”

同時に考えるべきは、高齢ドライバーが免許を返納した後の“足”。特に過疎地では公共バスの本数が少なく、タクシードライバーは高齢化・不足しているため、呼んでもすぐ来てもらえないなどの課題がある。持病や不調で病院に行きたくても、そう簡単には通院できなくなる。免許返納により出かける回数は減り、行動範囲も狭くなる。免許返納は社会との接触を薄めてしまう可能性があるのだ。高齢ドライバーの免許返納の風潮が高まっているが、その先の“免許返納後”までを皆で考えていく必要がある。

平成30年中の交通事故の発生状況

平成30年中の交通事故発生状況はこちらから確認。⇒【詳細】道路の交通に関する統計(警察庁交通局)


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