「少量」の大豆イソフラボンにサルコペニア軽減効果 東工大

女性にとって大豆イソフラボンと言えば「女性ホルモン」といういメージがあるが、これからは中高年世代の間で「サルコペニア予防」というイメージが定着するかもしれない。

東京工業大学らの共同研究グループ(※1)は、食事の 0.6%という少量の大豆イソフラボンをマウスに摂取させることで、 神経の切除に伴う筋萎縮を軽減することに成功した。大豆イソフラボンの摂取がアポトーシス (細胞の自殺)を軽減し、神経の切除による筋細胞数の減少を食い止めることで筋萎縮を抑制したと考えられるという。

これまでも大豆イソフラボンによる筋萎縮予防効果を報告した研究はあったが、食事中に 20% の大豆イソフラボンを含み多量過ぎるため、人への応用は不可能だっ た。少量の大豆イソフラボンを摂取することで、筋萎縮が軽減できるのかどうかについては不明だった。

近年知られるようになったサルコペニアとは、筋萎縮による筋肉量の低下や身体機能の低下が起こることを指す。サルコペニアを軽減する薬剤の候補はいくつかあるものの、食品で有効な素材は現在見当たらない。研究グループは、筋萎縮のサルコペニアを軽減する食品素材に大豆イソフラボン が期待できるとし、今後さらに詳しく検証していく。⇒【詳細】:少量の大豆イソフラボン摂取で筋萎縮をストップ ―高齢化社会で増える筋減弱症の軽減に期待―(東京工業大学)(東京工業大学)

(※1)東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院の佐久間邦弘教授、ニチモウバイオティックスの天海智博社長、豊橋技術科学大学 環境・生命工学系の田畑慎平院生ら

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