小売がメディア事業者に、国内外で急成長するリテールメディアの正体

女性ヘルスケア市場をウォッチし続けるウーマンズラボ編集部が厳選、おすすめの良書を紹介するコーナー。今回のテーマは、マーケティング界隈で話題の「リテールメディア」。

国内でも事例が増えている、リテールメディア。コンビニやスーパー、ドラッグストアなどの店舗入口や店内に設置したサイネージ広告やECサイト内のオンライン広告など、小売が運営する広告媒体のことで、博報堂が今年9月に実施した調査によれば、5割のメーカーがすでに認知している。実際に活用したのは3割未満と高くはないものの活用満足度は8割超えというから、市場拡大のポテンシャルは高い。生活者においても4割以上がリテールメディアを定期的に閲覧しており、閲覧後に実際に購買行動も起きている。

小売にとっては新たな収益源として、そしてメーカーにとっては新たな広告手法として熱い期待が寄せられているリテールメディアの全体像を解説しているのが、日経BPが先月発売した「小売広告の新市場 リテールメディア(著:望月洋志,中村勇介)」。2027年までに約15兆円に達すると見られる急成長中の米国市場と、市場拡大の兆しが見えてきた日本市場を比較しながら、イオンなどの媒体側と、日清オイリオやカゴメなどの広告主側、それぞれの事例を紹介。リテールメディアがもたらす変革についても言及する。

 

 

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