膣内環境、ニーズに応える国内初の機能性表示食品
「膣内環境を良好にし、膣内の調子を整える」を表示する機能性表示食品「ココラクト」が、今月発売される。帝人(東京・千代田)が輸入販売する乳酸菌を配合したサプリメントで、調剤薬局を展開する雄飛堂(東京・北)が販売する。関与成分は乳酸菌で、「膣内の調子を整える」で受理されたのは国内初。生理ブームや「膣内フローラ」の認知の広がりで、デリケートゾーンに着目した健康意識は、今女性たちの間で高まり始めている。いわゆる”フェミケア”のジャンルに入るこの商品、脚光を浴びそうだ。
膣など女性のデリケートゾーンに関する悩みやケアは、生理と同様、人には相談しづらくタブー視されてきた領域。オズモールが行った調査によると、デリケートゾーンに関する悩みが「ある」と回答した女性は58%にも上ることが明らかになっている。具体的な悩みは以下。
- 1位:ニオイ(231人)
- 2位:かゆみ(217人)
- 3位:ムレ(157人)
- 4位:おりものの状態(124人)
- 5位:黒ずみ(112人)
さらに、上記のようなニオイやかゆみなどの不快感をきっかけに「膣内環境を意識したことがある」女性は6割いることが別の調査でも明らかになっている(MEDERI株式会社)。声を大にしては言わないものの、膣の健康状態や膣ケアは多くの女性にとって”あるある”悩みだ。
原因はホルモンバランスの乱れ、膣の洗いすぎ、性交渉、妊娠、膣の不衛生、疲れやストレスなど、膣内環境の乱れ。状況や体質によっては、カンジダ膣炎や細菌性膣炎へ進行するケースもある。
従来の膣内ケア方法としては、膣内を洗浄できるスポイト型の膣洗浄器がある。膣内のニオイや不快感をケアしたり、生理が終わるタイミングで膣内を洗うといった使い方がされているが、一般的とまでは言えない。もともと日本は海外と比べ、タンポンなど膣へ挿入する商品の受容性が低いことが関係していると考えられるが、これまで”膣ケア”の概念そのものが浸透してこなかったことも理由として大きいだろう。
一方でココラクトは、機能性表示食品の上、女性の圧倒的認知度を誇る乳酸菌が関与成分(※)。抵抗なく日常的なヘルスケアとして受け入れられそうだ。当面は医療機関と雄飛堂が運営する通販サイトでの販売となる。税込4,980円。※乳酸菌 GR-1(Lactobacillus rhamnosus)、および乳酸菌 RC-14(Lactobacillus reuteri)
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