“痛み”の性差、女性の方が痛みを感じやすく慢性化しやすい メカニズム解明 東京女子医科大学
「痛み」には性差があり、男性より女性の方が痛みを感じやすく慢性化しやすいという研究結果を、東京女子医科大学の研究グループが発表した(「『女脳』『男脳』を科学する」2024.01.30)。これまで、エストロゲンやアンドロゲンといった性ホルモンが痛みの性差を形成する一因であると考えられていたが、当研究でそのメカニズムが明らかになった。痛みを減弱・緩和することはQOLの向上に大きく関係することから、研究グループは、鎮痛や除痛に繋がる痛みの性差メカニズムの解明が重要であり、当研究がその解明に向けた基礎的知見を提供するものであるとしている。
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