グローバルで加速する「クリーン・ビューティ」
「SDGs」や「エシカル消費」が浸透しつつある中、美容業界では「クリーン・ビューティ」トレンドがこの一年で世界的に加速した。クリーン・ビューティには、今のところは明確な定義はないがおよそ次のような概念。
- 体、環境に対して有害な物質を含んでいないこと
- 天然成分であっても合成成分であっても、自分自身に対して刺激がゼロであること
- 製造に透明性があること
など
最近の消費者は知識や情報が豊富。コスメ・スキンケア選びでは単純に「自分に合う」「効果効能がある」「コスパが良い」などの理由だけでなく、前述の項目も積極的にチェックをする。
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そんな消費者たちのマインド変化を受け、美容業界では「クリーン・ビューティ」を消費者への新たな訴求コンセプトに掲げる流れが起きている。例えば資生堂は今年10月、クリーンスキンケアブランドとして知られる米国の「Drunk Elephant(ドランクエレファント)」を買収している。花王は、クリーン・ビューティの考えをもとにした新スキンケアブランド「athletia(アスレティア)」を来年2月から発売する。
クリーン・ビューティは幅広い年代で広がり始めている美容トレンドだが、「サステイナビリティ」や「ナチュラルビューティ」に対する興味関心が高い、特にミレニアル世代やジェネレーションZ世代に支持されている傾向がある。
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