経口避妊薬の使用による卵巣がんの発症リスク低下、人種で異なることを発見 ~海外のヘルスケアニュース15選〜
卵巣がんの危険因子が人種や民族的背景によって異なることをシドニーの研究者らが突き止めたと、英フェムテック専門メディアのFemtech Worldが報じた。経口避妊薬の使用や出産などが卵巣がん発症のリスクを低下させることは知られているものの、その低下率は人種や民族的背景によって異なるという。研究では、27,000人以上の女性を対象とした11件の研究データを分析。経口避妊薬を5年以上使用した女性のうち、アジア系、ハワイ先住民、太平洋諸島系の女性の卵巣がん発症リスクは、経口避妊薬を使用したことがない女性に比べ約70%低下したものの、ヒスパニック系と白人女性の発症リスクは約50%しか低下しなかったという。
本稿ではその他、編集部が今月のリサーチで気になった海外のヘルスケアニュースをピックアップ。視点は、国内のヘルスケアビジネスに影響するニュース、ヘルスケアマーケティングの参考になる企業事例、テクノロジー。タイトルを見るだけでも発想が広がるトピックが満載。
- 人種や民族的背景によって卵巣がんの危険因子に違い(Femtech World.2024.05.31)
- キシリトール多量摂取、心臓発作・脳卒中のリスク2倍に 新研究(CNN.2024.06.07)
- 有望な臨床試験で新薬で治療された患者で直腸がんが消える(euronews.2024.06.12)
- 避妊アプリが女性の健康の「ギャップを埋める」ために5500万米ドルを調達(Femtech World.2024.05.30)
- 淋病の症例がイングランドで過去最高に(BBC.2024.06.05)
- 「ウィメンズヘルス」が健康問題を深く掘り下げる初のヘルスラボサミットを開催(Cosmopolitan.2024.06.05)
- Google Cloudがインドネシアの国家健康記録プラットフォームに生成AIを組み込もうとしている(Healthcare IT News.2024.06.18)
- Uber Health、「Uber Caregiver」を導入で介護者をサポート(FemtechInsider.2025.05.27)
- SNSは子どもに有害、たばこと同じ警告表示を 米医務総監が「緊急事態」宣言(CNN.2024.06.18)
- オーストラリアの2024年度予算、高齢者介護における重要なデジタルシステムに10億ドル( Healthcare IT News.2024.05.20)
- 中国の科学者、バイオニック3D構造を持つ電子皮膚を開発(AFPBB News.2024.06.06)
- アジア太平洋地域における視力低下との闘い:2030年までのロードマップ(World Economic Forum.2024.06.11)
- 世界の大学や研究機関をランキング「Nature Index Research Leaders 2024」(Springer Nature.2024.06.18)
- スイスの保育園にロボット 「対話学習の仲間」として(AFPBB News.2024.06.01)
- 外国人の生活費ランキング、トップは香港(CNN.2024.06.17)