「がんの統計2025」公表、男女別・部位別の罹患数と死亡数
国立がん研究センターは今月、「がんの統計2025」を公表した。男女別、年齢階級別、部位別、都道府県別のがん罹患数や死亡数のほか、年次推移や部位別のがん検診受診率、小児・AYA世代のがん罹患率などをまとめたもの。男女別の年間の罹患数と死亡数トップ5は以下。
1年間のがん罹患数
1年間で新たに診断されたがんは、女性41万238例、男性53万4,814例で、男性は女性の約1.3倍だった(2020年)。部位別では女性は「乳房(91,531例)」が最も多く、女性のがん罹患全体のうち22.3%を占めた。男性は「前立腺(87,756例)」が最も多く、男性のがん罹患全体の16.4%。
1年間のがん死亡数
1年間でがんで死亡した人は、女性は16万1,144人、男性は22万1,360人だった(2023年)。部位別では、女性は「大腸(25,195人)」が最も多く、女性のがん死亡全体のうち15.6%を占めた。男性は「肺(53,750人)」が最も多く、男性のがん死亡全体の23.9%。
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