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女子学生の自殺念慮は男性より強いことが明らかに、性別・学年に応じたメンタル不調の予防対策を 岐阜大

岐阜大学の堀田亮准教授らの研究チームが大学生を対象にメンタルヘルス調査を行い、「死にたい」と思う気持ち=自殺念慮の強さに性差があることを明らかにした。自殺を実行して結果的に死に至った事を指す自殺既遂の数は男性の方が多いことが統計でわかっているが、強い自殺念慮を抱くのは女性に多く、自殺既遂における性差とは逆の傾向を示したことがわかった。

研究は、国際標準の心理指標であるCCAPS(シーキャップス)を用い、自殺念慮の強さとメンタルヘルの関連を分析。その結果、強い自殺念慮を抱くのは男子学生よりも女子学生に多く、また、自殺念慮の強い学生ほど、抑うつや不安、学業ストレスなどメンタルヘルス全般に不調をきたしていた。また、自殺念慮の傾向は高学年ほど高いことも示された。

深刻化する若者のメンタル不調が世界的に指摘される中、この成果は、性別や学年に応じた自殺予防対策の必要性を示唆するもので、研究チームは、「性別や学年の特徴に応じたプログラムを提供することが、自殺者の減少のために有効である」とコメントしている。

 

 

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