web戦略が参考になるキャンペーン事例 ファンケル

ファンケル化粧品が昨年9月から実施しているキャンペーンが、SNSやweb上で盛り上がりを見せている。

ドラマのストーリー女性の「あるある!」と合致

同社が現在力を入れてPRしているのが、初期エイジングが気になり始めた30代以上の女性をターゲットにしたスキンケア商品「無添加アクティブコンディショニングEX」。同世代の女性を中心に支持され、現在ドラマ化・放送中の大人気コミック「東京タラレバ娘」とコラボレートで昨年9月から今年3月まで次々にキャンペーンを実施している。

ファンケル化粧品

【画像】ファンケル

丸ノ内線新宿駅連絡通路内でのイベント開催、限定グッズプレゼント企画の他、web上で肌診断後にキャラクターと4コマ漫画が生成されるジェネレーター、限定ラインスタンプのプレゼント、ツイッターキャンペーンなど、SNSなども活用してweb戦略で積極的なPRを展開している。吉高由里子さん主演でドラマ放送中という時期も重なり、今web上で「タラレバ娘」の検索ボリュームが大きいこともPRに好影響を与えている。

 

ドラマのストーリーと商品コンセプトが合致していることも女性の共感を得ている要素と言えそうだ。ドラマの主人公と商品のターゲット女性はともに「30代」で、年齢層が合致している。また、「恋や結婚、仕事に様々な焦りや葛藤などを感じながら悩む年齢」というドラマストーリーと、「エイジングがなんとなく気になり始める年齢」という、様々な場面で悩みや焦りが肥大化しつつ決断に迫られるという30代女性ならではの悩みも合致していて、この世代の「あるある!わかるわかる!」を引き出している。

ドキリとさせる、多くの女性にとって図星の言葉

同商品のクリエィティブには「信じたくないが、下がってきた気がする」という文言が並ぶ。女性が意味するところの「下がる」は様々だ。まぶた、口元、顔・体の脂肪の位置、顔の輪郭、顔の毛穴、肌のたるみなどなど。ネガティブ系の文言ではあるが、女性の「自分の老化現象に気付き始めた時、認識し始めた時」の心理状態が控えめに表現されているため、実際に何かしらのエイジングサインを感じ始めているアラサー女性も抵抗なく何となく「あれ?それって私かも…」と自分ゴト化してしまう。キャンペーン、web戦略、女性を振り向かせる文言などが参考になる事例だ。

 

 

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