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介護を自分ゴト化させる取り組み、各所で活発化 〜イオンリテール・MC・みんなの介護の事例〜

要介護者数の増加、介護難民、老老介護・認認介護、高齢者への虐待、介護人材の不足ーー。介護問題が年々深刻化する中、介護に直面している人も、まだしていない人も、誰もが介護を身近な問題として認識できるよう、各所でさまざまな取り組みが進められている。今回は、介護に関するモノ・コト・情報へのアクセス向上を図る3社をピックアップ。

見る・知る・話せる介護専門ストア(イオンリテール)

昨年9月にイオンスタイル品川シーサイド店(東京・品川)にオープンしたのは、介護に特化した専門ストア「My SCUE(マイスキュー)」。「生活者」と「介護に役立つ情報・商品・サービス」をつなげるタッチポイントとして機能することを目指した店舗で、電動車いす、見守りロボット、健康食品、日用品などの各種商品が並ぶ。家事代行・見守りサービスの紹介や、専門家への相談窓口も。セミナーも展開しており、テーマは「写真整理」「相続」「ハンドトリートメント」「AIロボットとのおしゃべり体験」「VR視聴」「認知症カフェ」と、多彩だ。店舗は1階にあり客が往来する動線上に位置するため、目に留まりやすく立ち寄りやすい。介護をしている人が必要な情報・商品・サービスに気軽にアクセスできる利便性だけでなく、まだ介護に直面していない人が、将来に備えて介護を身近に感じる機会も提供している。今年10月には、イオンモール大日店(大阪・守口市)に2号店がオープンした。

【イオンリテール】9月12日「MySCUE イオンスタイル品川シーサイド」

【出典】イオンリテール(イオンスタイル品川シーサイド店のマイスキュー)

 

駅前の商業施設をコミュニティスペースに、書籍は300冊(MC)

埼玉県三郷市の駅前にある商業施設「BLANDE三郷店」内に今月新たに誕生するのは、介護に特化したコミュニティスペース「WELLNESS BASE(ウェルネスベース)」。居宅介護支援事業所を併設するスペースで、介護に関する悩みを無料で相談できる窓口を設置する他、イベントやワークショップを開催。ライブラリーコーナーには、「ケア」をテーマにした約300冊の書籍が揃う。運営するのは、介護施設を運営するMC(埼玉・三郷)。介護の現場で、「介護はある日突然始まる」という現実に繰り返し直面してきた経験から、同社では介護を“誰もが向き合うべきライフテーマ”に位置付けており、買い物や外出ついでに誰もが気軽に足を運べるよう駅前の立地を選んだ。今後は、介護・医療・福祉分野の専門職を対象とした勉強会やネットワークづくりも進める方針。地域の介護課題を解決するための”ハブ”になることを目指す。

三郷駅前に、健康・暮らし・介護をつなぐコミュニティスペース「WELLNESS BASE」

【出典】MC(今月15日にオープンするウェルネスベース)

 

映画から学ぶ介護のリアル(みんなの介護)

老人ホーム検索サイト『みんなの介護』では、認知症・介護の現実を描いた映画をキュレートして紹介認知症・介護を描いたおすすめ映画10選!感動作から介護のヒントを得られる作品まで紹介。介護する人とされる人の戸惑いや葛藤など、複雑な心情を描いた各作品からは、自分自身の介護生活に落とし込めることが多く、励みと学びに。記事では、米国や英国など海外作品から国内の作品まで、計10本を紹介。介護の経験がなく自分ゴト化しづらい人や、関心をなかなか持てない人は、まずは映画鑑賞からいかが?ぜひこの週末に。

 

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