女性集客に成功しているイベント・店舗事例10選
店舗の無人化やネット通販の拡大、バーチャル空間を活用した他者とのコミュニケーションや、バーチャル店舗での買い物など、人とリアルに会わずとも活動ができる時代。あえてリアルを重視したイベントや、人による接客を重視した店舗も実は人気が高い。本稿では女性集客に成功しているリアルイベント・店舗の事例をご紹介。
デジタルよりもリアルを求める女性たち
話題性や新規性を考えると、つい最先端テクノロジーをマーケティングに活かさなくてはと考えがちだが、見落としてはいけない視点は「最先端テクノロジーを難なく使いこなしている女性は一体どれくらいいるのか?」。全世代を俯瞰してみると、実際は最新テクノロジーを使いこなす層は多くは無いのが現状で、「進化が早すぎて追いついていくのは疲れる。今の生活で十分便利」「デジタルはややこしてく嫌い!」という女性も一定数いる(実際に各事業者にヒアリングしてみると、バーチャル店舗やバーチャルイベントは、今のところユーザー数は少なく、話題性としては高いがマネタイズには課題が多いのが現状だという)。
そんな女性の間で特に価値が高まってきているのが「時間やコストをかけてでも人と直接会える“リアルな時間”」だ。“リアルな時間”を求める理由は「(分からないことなど)人に聞く方が手っ取り早い」「人恋しくなる」「いつもデジタルばかりでたまにはリアルでつながりたい」などさまざまだ。
「ネットかリアルか?」「ネットに押される小売り、生き残り戦略は?」などの比較が盛んだが、決してデジタル派が絶対的に優勢ということではない。「時間やコストをかけてでも人と直接会える“リアルな時間”」を求める女性も大勢いる。
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リアル×デジタルのほどよい融合
そこで参考にしたいのが、“リアルな時間”を提供して女性の人気を集めたイベントや店舗・施設。以下でご紹介している10例は、いずれも女性客を満足させる工夫が満載だ。デジタルは目新しさ、効率化、話題性などの点においては優れているが、「消費者のわがまま化×消費の無関心化×飽きるのが早い」今の女性たちの心を掴み続ける点においては「感情を揺さぶりやすい“リアルな人や体験”」はまだまだ優勢と言える。
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ただ、事例をご覧いただくとお気づきの通り、「リアル」にこだわることは「全くデジタルを活かさない」わけではない。ポケモンGOや、店頭でのバーチャルメイクサービス、ブランドの世界観を体験できるロクシタン新宿店、神奈川県×ドコモヘルスケア実施のバーチャルツアーなどは、リアルを主としながらほどよくデジタルを入れこむことで新たな価値と体験を提供している。女性集客には、リアルとデジタルの程よい融合がマーケティングのカギかもしれない。
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