耳が聞こえない19歳の人気ティックトッカー、企業に知ってほしいこと
世界的なダイバーシティ推進時代の到来で、最近は、義足を披露するアーティストや義足の美容企業アンバサダー、ダウン症のファッションモデルなど、障害を抱えながら活躍する女性インフルエンサーを見かける機会が増えた。SNSで何十万人・何百万人ものフォロワーに支持されるインフルエンサーの条件の一つが “健常であること” ではないことを、彼女たちは証明している。
そしてまた一人、両耳に聴覚障害をもつある女性が人々の注目を集めている。「『聞こえる人の世界で、聞こえないということ』聴覚障害のインフルエンサーが人気(BuzzFeed)」の記事によると、19歳のスカーレット・ウォーターズさんは、TikTokで380万人のフォロワーを持つ人気インフルエンサー。
TikTokなどのSNSアプリを含め、世の中にあるあらゆる物が基本的には”聞こえる人”向けに作られているという現状を社会や企業に訴えようと、動画投稿を始めた。今年11月に投稿した「Deaf Ears in a Hearing World(聞こえる人の世界で聞こえないということ)」は、耳の聞こえない人の不便な生活を描いている内容で、多くの人にインパクトを与えた。耳が聞こえない人の生活を考えるきっかけになったといったコメントが並ぶ。
@scarlet_may.1A day in the life of deaf ears. #fyp #foryou♬ original sound – Scarlet May 🦋
2021年はVoicyを始めとした音声メディア市場の活況が期待され、今後は動画と音声のSNSが主流になっていくと言われているが、聴覚障害のある人たちが健常者同様にこれらのサービスを使いこなせるよう、アプリ開発者のみならず、SNSをプロモーションに活用する企業側にも配慮が求められる。
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