【最新】日本の死因ランキング、男女別(2025年公表)
厚生労働省は今月16日、2024年の人口動態統計(確定数)を公表した。人口動態統計は、出生・死亡・死産・婚姻・離婚の実態を把握することを目的にした基幹統計で、0〜100歳以上までの年齢階級別・男女別の死因順位などをまとめている。
日本の3大死因:悪性新生物、心疾患、老衰
2024年の男女合わせた死亡数は160万5,378人で、前年の157万6,016 人より2万 9,362 人増加し、調査開始以来最多となった。男女合わせた最多の死因は、「悪性新生物」で全体の23%を占めた。以下は男女合わせた死因順位。
- 1位:悪性新生物(23.9%)
- 2位:心疾患(14.1%)
- 3位:老衰(12.9%)
- 4位:脳血管疾患(6.4%)
- 5位:肺炎(5.0%)
- 6位:誤嚥性肺炎(4.0%)
- 7位:不慮の事故(2.8%)
- 8位:新型コロナウイルス感染症(2.2%)
- 9位:腎不全(1.8%)
- 10位:アルツハイマー病(1.6%)
がんの統計2025
日本の死因ランキング、男女別
男性はがん、女性は老衰による死亡が異性より多い
2024年の死亡数は、男性の方が多かった。女性は78万5,669人で、前年比で12,189人の増加。男性は81万9,709人で、同17,173人の増加。10万人あたりで死者数を見た場合、男女間で有意差が見られるのは悪性新生物(がん)で、女性が262.5人に対し、男性は379.4人。男性の方が、女性より悪性新生物による死亡が多いことを示している。一方で、「老衰」による死亡は女性が圧倒的に多く、10万人あたりの死者数は、男性は100.6人に対し、女性239.5人。
女性の死因ランキング(0〜100歳以上)
- 1位:悪性新生物(162,325人)
- 2位:老衰(148,094人)
- 3位:心疾患(114,963人)
- 4位:脳血管疾患(51,645人)
- 5位:肺炎(33,647人)
- 6位:誤嚥性肺炎(25,762人)
- 7位:不慮の事故(19,758人)
- 8位:アルツハイマー病(16,712人)
- 9位:新型コロナウイルス感染症(15,431人)
- 10位:血管性等の認知症(15,405人)
男性の死因ランキング(0〜100歳以上)
- 1位:悪性新生物(221,786人)
- 2位:心疾患(111,425人)
- 3位:老衰(58,793人)
- 4位:脳血管疾患(51,176人)
- 5位:肺炎(46,529人)
- 6位:誤嚥性肺炎(37,905人)
- 7位:不慮の事故(25,985 人)
- 8位:新型コロナウイルス感染症(20,434人)
- 9位:腎不全(16,037人)
- 10位:間質性肺疾患(16,024 人)
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