日本との違いは? 美容大国・韓国の美容医療事情
美容大国と言われる韓国では、美容に携わる医師の社会的地位が日本国内に比べると高く、多くの人材がこの分野に挑むことで早いペースで美容医療が定着してきた。美容医療ユーザーの利用比率が世界一で、「整形が日常的」というイメージから、メスを使った手術が多いと連想する人も多いかもしれないが、韓国の美容医療ユーザーに人気なのは日本と同様できるだけ切らずに美容を追求する医療だ。(取材・調査:日本国内の美容医療クリニック情報を取り扱う美容医療専門サイト「アリュクスWEB」)
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人気を集める「メソセラピー」
中でも人気なのは、脂肪溶解注射(メソセラピー)。脂肪を溶かしながら引き締めるというのが売りで、特にフェイスラインをシャープにする施術が人気のようだ。
同様の治療は、日本国内ではBNLSと呼ばれる製剤が主流を占めているが、韓国では国が承認しているリポビーンを筆頭に、さまざまなクリニックが、マネキン注射、バービー注射、アイドル注射など、それぞれ内容成分が微妙に異なるオリジナルの脂肪溶解注射を開発して、きらびやかな名前をつけて流行を競い合っているのが日本とは違うところ。
アメリカFDAの認可を通過したメソセラピーの世界的製剤であるカイベラも、日本国内ではまだあまり目にすることはないが韓国では需要が高い。
韓国ならでは ダイエットに「韓方(ハンバン)薬」
韓国らしいといえば、一般的な美容医療とは若干異なるが、漢方ならぬ「韓方」によるダイエット生薬。韓国では東洋医学が西洋医学と並んで高い権威を持っており、多くの人々が日常的に韓方薬による健康維持に努めている。ダイエットに効果のある韓方薬は、処方薬でだいたい月々3万円〜5万円程度。日常的な美容法として支持されている。
トレンド肌を叶える「水光注射」
韓国の美容事情を考える上で無視できないのが「水光肌(ムルグァンピブ)」というワードだ。クッションファンデーションのブームで、今日本ではツヤ肌がトレンドだが、流行の発信源は韓国にある。韓国では磨いた石のような光沢のある質感を理想の肌とする女性が多い。その光沢あるツヤ肌を叶えてくれるのが水光注射。粒子の細かいヒアルロン酸を皮下に満遍なく注入することでみずみずしい質感のある肌へと促す治療だ。
韓国の美容医療を求め、国外から訪れるツーリスト
その他、日本でも知名度の高い、美肌レーザー機器、糸によるたるみのリフティング、冷却痩身クールスカルプティング、シワ取りやエラを目立たなくするボトックス、ヒアルロン酸を使ったプチ整形など、韓国でも好評が続いている。
巨大化する美容医療の中で、韓国国内でも誇大広告、医療トラブルなどの問題が叫ばれ、去年末より広告規制の法整備など新たな局面を迎えている。一方で、最新の美容医療や東西の医療を組み合わせた美容法などを求めて、日本や中国からも多くのツーリストが韓国を訪れる。美を求める女性の心意気は、国をまたいで花盛りだ。
【執筆】
株式会社alluxe
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