「アクティブ派」「回復派」ジムは二極化へ 人気集まる “疲労回復ジム”
バイクフィットネスやサーフエクササイズ、空中ヨガなど、筋肉をガッツリ動かして汗を流すジムが流行る一方で、それとは対照的なジムが人気を集めている。回復やコンディショニングをコンセプトに掲げた「疲労回復ジム」だ。疲労回復ニーズの急速な高まりで、フィットネスジム市場の「アクティブ派」と「回復派」の二極化が進み始めている。
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昨年4月フィットネスクラブのティップネスが、運動偏重型だった従来のフィットネスクラブからの脱却をはかるため、「運動」「食事」「回復」をトータルでサポートするオリジナルメソッド「1WEEKコンディショニング」をスタートさせたのをきっかけに、「ジムで疲労回復」という新しいコンセプトに徐々に注目が集まりニーズが高まった。
特に、モデル店として全面刷新したティップネス東京・吉祥寺店は専門性が高く、体の調子を測定してメニューを提案してくれるコンディショニングスキャナー、運動前後の回復や血流促進ができる岩盤椅子、関節へのアプローチでカラダのゆがみ、クセを自動補正し、動きやすく疲れのたまりにくいカラダ作りができる自動整体機などを設置した「リカバリーフロア」と呼ばれるフロアでは、体の状態を可視化した上で疲労回復に集中できる。
今年2月には吉祥寺店に続き木場店がコンディショニングジムへとリニューアル。「リカバリーエリア」を新設するほか、効率的なトレーニングを可能にする「アクティブエリア」も登場し、ティップネスならではの最先端メソッドを提供する。
その他、ビジネスパーソンに向けた疲労回復専用ジム「ゼロジム」、疲労回復に特化したフィットネスプログラムを提供するジムと健康志向カフェが合体した「ブロストウキョウ」も注目だ。
今年は疲労回復に特化したジム、トレーニング、屋外イベントが増えそうな予感だが、脳疲労の回復ニーズに応える「アクティブ派」ジムと、体疲労の回復ニーズに応える「回復派」ジムといった具合に、同じ「疲労回復」でも訴求の二極化が明確になりそうだ。
また、風呂、足湯、エステルーム、リラックススペースなど、疲労回復に必要な資源を豊富に持つスーパー銭湯や温泉地、スパなどのリラクゼーション施設からの参入もあるだろう。特にヘルスツーリズムとは相性が抜群だ。
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