男性の美容ニーズ受け、女性誌 “美ST” にMEN’S版登場

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男性美容が市民権を得た2019年に引き続き、男性美容は今年も着実に裾野を広げていくだろう。40~50代の女性向け美容雑誌「美ST(=びすと)(光文社)」は、2月号で「MEN’S美ST(=めんずびすと)」と題し、男性美容を特集。同特集の1ページ目に登場するのは資生堂社長の魚谷雅彦氏(65歳)。清潔感溢れる涼やかな身だしなみや白い歯は、さすがは美容企業の社長。他、医学博士、元ラグビー日本代表など4名が登場する。

美ST(ビスト) 2020年 2月号

MEN’S美STは2012年に一度だけ、美STの別冊でMEN’S美STを発刊している。今から8年前なので少々時代を先取りしすぎたのかもしれない。それ以降MEN’S美STが登場することはなかったが、今回は男性美容ニーズの高まりを受け、美ST内の一特集ではあるが8年ぶりの“復刊”となった。同社に、今後同特集あるいは別冊でMEN’S美STを発刊する可能性はあるのか問い合わせたところ、「今回は一回限りでの特集。今後また特集を行う、あるいは別冊で復刊するかはまだ未定だが、反響を見て検討したい」とのことだった。

特集内に掲載されている以下の言葉は、印象的だ。

何もしてないほうがワイルドなんて古い。

酸いも甘いも知り尽くしたMEN’S美ST世代の男たち。重ねてきた経験が、くたびれて移るか、“野生み”として滲むかー。その違いは、美に対する意識の違いに他ならない。
(引用:美ST2月号,p.199)

女性の社会進出が進むにつれ「美しくいること」は「身だしなみ」や「マナー」という要素を強く持つようになった。社会全体のそんな意識変化も、男性の美容需要を引き出しているのだろう。特集に登場しているある1人の男性は次のように言う。

美メンテは人と接する礼儀として当たり前のこと。
(引用:美ST2月号,p.199)

女性が社会や男性から「美しくいること」を(半ば強制的に)期待され・求められる時代が長らく続いたが、今後は男性も女性同様に、社会から、そして女性から「美容」を求められる時代へと変わっていくだろう。

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