「忘れ去られた商品」に、再び消費者の興味を向ける方法

商品のプロダクトライフサイクルが短命になっている中、長く売れ続けていくためには消費者を飽きさせないことが重要だ。しかし商品コンセプトや味をほぼ変えずにどうすれば良いのか?

飽きさせないロングセラー商品、オロナイン、ユースキン

その成功例としてウーマンズラボでも度々ご紹介するのが「ユースキン」「オロナイン」。両者とも商品の歴史は長く、「おばあちゃん家に昔からあった」という程のロングセラーだ。古顔の印象があるにも関わらず、今なお若い女性の間でも大人気だ。

その理由は用途の幅広さがweb上で拡散されたことにある。ユースキンもオロナインも用途が広く、「切り傷や吹き出物のケア」や「乾燥肌のケア」はもちろん「落ちにくいアイメイクのクレンジングとして」「フェイスパックとして」「小鼻の毛穴パックとして」など実に様々だ。コスパが良く、さらに用途が広い。女性ファンが多い最たる理由だ。

商品に再度注目を集める方法は消費者が知っている

以下の記事をご覧頂きたい。現在、KIRINの氷結と森永のアイスボックスはコラボ商品を1万名にプレゼントするキャンペーンを展開している。森永のロングセラー商品「アイスボックス」にKIRINの氷結を注いで飲む、という発想から生まれたコラボ商品なのだが、そのアイディアは以下の経緯があったという。

TwitterなどのSNS上でアルコール飲料やエナジードリンクなどさまざまな飲料をアイスボックスに注ぐ楽しみ方が紹介されていたことを受けてのコラボ企画。大人がアイスボックスを楽しむ切り口として打ち出す。(引用元:日経MJ 7月15日)

本来アイスボックスは10代をメイン顧客としており、大人になった今「そういえばそんな商品、学生時代よく食べてた」と思い出す読者も多いのではないだろうか。しかし今回の「アイスボックスに氷結を注いで飲む」というアルコールとセットの提案により、大人層を囲い込むことができる。かつてのアイスボックス購入者を再び振り向かせることは十分に可能だ。

「過ぎ去った商品」という位置づけにされたら、SNSを覗いてみよう

定番化された商品は時の経過とともに消費者の中で風化してしまうことも多い。消費者から「過ぎ去った商品」という位置づけにされているような気がしたら、「商品も(味も)コンセプトも変えずに再度消費者を振り向かせるアイディア」を消費者の声から拾ってみよう。「そんな使い方しているんだ!」という発見があった、というメーカー側の話は往々にしてある。SNSを覗いてみると、再度振り向いてもらうための思わぬアイディアの発見があるかもしれない。

 

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