採血なしで血糖値測定が可能に。糖尿病患者46万人増を食い止めろ

これまで、血糖値の測定には採血による出血が伴っていたが、東北大学大学院の研究により、人体に無害な遠赤外線を照射するだけで、採血なしでの血糖値の測定が可能となった(東北大学大学院医工学研究科・高額研究科 松浦祐司教授の研究グループ)

開発された装置を使用すれば、唇の内側の粘膜に遠赤外線をあてるだけで血中のグルコースを正確に検出できるとのこと。今後は病院のベットサイドでの血糖値モニタリング装置や、小型・低価格なヘルスケア機器としての実用化を目指すそうだ。近年、糖尿病は国民病とも言えるほど大きな社会問題になっている。厚生労働省の2014年の患者調査によると、糖尿病の患者数は316万6,000人で、前回2011年の調査の270万人を46万6,000人上回り、過去最高となり深刻さを増している。

糖尿病人口の増加は日本だけではなく世界的に見ても深刻な問題で、今後も増え続けると予測されている。今回開発された新たな測定方法が主流になれば、糖尿病の早期発見・早期治療、血糖コントロールの不足による合併症の予防に大きく貢献しそうだ。糖尿病患者の世界的な増加を食い止めるかもしれない。

なってから対策するのではなく病気になる前に防ぐ。これが一番大事。そのために一番何が必要か?といったら一人一人のヘルスケアリテラシーを高めることだ。

 

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