果物の消費量ランキング 〜日本と世界の動向〜

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果物の消費量について、国内ランキングと世界ランキングを紹介。国内では果物の消費量は減少傾向にあるが、とは言っても、地域・性別・世代によってまちまち。国内外の果物事情を見ていこう。

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果物消費量ランキング 〜日本〜

日本人の果物消費量ランキング

国内の果物消費量は、家計調査(総務省,2018)で1世帯あたりの年間の果物消費量から知ることができる。バナナが圧倒的に多い理由として「旬を問わず買うことができる」「安い」「手軽に食べられる」などが考えられる。

都道府県庁所在市・政令指定都市別の果物消費量

果物消費量の地域差は大きく、1位の福島市と最下位の那覇市で約4,000gの差が出ている。以下は、1世帯当たりの年間購入数量の統計データをもとにした、2016~2018年平均の都道府県庁所在市及び政令指定都市別の果物消費量ランキング。

  • 1位:  福島市 (92,668g)
  • 2位:  千葉市(91,539g)
  • 3位:  高松市 (87,879g)
  • 4位:  盛岡市 (86,354g)
  • 5位:  長崎市 (84,638g)
  • 6位:  奈良市 (84,224g)
  • 7位:  新潟市 (81,557g)
  • 8位:  横浜市 (80,664g)
  • 9位:  宇都宮市(80,578g)
  • 10位: 和歌山市(80,529g)
  • 11位: 長野市(80,417g)
  • 12位: 秋田市(80,407g)
  • 13位: 松山市(79,977g)
  • 14位: 名古屋市(78,867g)
  • 15位: 岡山市(78,447g)
  • 16位: 広島市(78,261g)
  • 17位: 青森市(77,854g)
  • 18位: 山形市(77,812g)
  • 19位: 水戸市(77,767g)
  • 20位: 鳥取市(77,606g)
  • 21位: 富山市(77,134g)
  • 22位: 松江市(76,867g)
  • 23位: 高知市(76,785g)
  • 24位: 浜松市(76,554g)
  • 25位: さいたま市(76,342g)
  • 26位: 前橋市(76,207g)
  • 27位: 仙台市(75,903g)
  • 28位: 大分市(75,582g)
  • 29位: 東京都区部(75,098g)
  • 30位: 堺市(74,995g)
  • 31位: 大津市(74,636g)
  • 32位: 相模原市(74,552g)
  • 33位: 甲府市(74,518g)
  • 34位: 津市(74,218g)
  • 35位: 鹿児島市(72,488g)
  • 36位: 佐賀市(72,150g)
  • 37位: 北九州市(71,315g)
  • 38位: 山口市(70,687g)
  • 39位: 川崎市(70,336g)
  • 40位: 京都市(69,648g)
  • 41位: 岐阜市(68,102g)
  • 42位: 金沢市(67,892g)
  • 43位: 福岡市 (66,829g)
  • 44位: 福井市(66,673g)
  • 45位: 徳島市 (65,743g)
  • 46位: 札幌市 (65,653g)
  • 47位: 静岡市(65,532g)
  • 48位: 大阪市(64,976g)
  • 49位: 神戸市 (64,439g)
  • 50位: 宮崎市 (64,437g)
  • 51位: 熊本市 (63,110g)
  • 52位: 那覇市 (51,491g)
    ※参考:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2016年(平成28年)~2018年(平成30年)平均)」

世代別の果物摂取量

「果物をめぐる情勢(農林水産省)」によると、世代別果物摂取量は10年前と比較して全世代で減少。特に少ない20~40代の摂取量は、最も多い60代の半分にも満たない。しかしその60代を含めたいずれの世代も、果物の目標摂取量である200gには達していない。

世代別果物摂取量

出典:農林水産省「果樹をめぐる情勢」

性別・世代別の果物摂取量

栄養素等摂取状況調査の結果(厚生労働省)」では、果物の摂取量を年齢と性別に分けて細かく確認できる。男女別でみると70歳以上をのぞき全世代で女性の方が摂取量は多いものの、女性も果物の目標摂取量である200gには達していない。世代別では数値の低い20~40代の中でも30代の男性が最も低い。

野菜の消費量との比較

果物だけでなく野菜の消費量も変化が起きている。食事の洋風化が進み肉類や油脂類が増加した一方で、1人の1年当たりの野菜消費量の推移は減少傾向にある。「野菜の消費をめぐる状況について(農林水産省)」によると、特に年代別では20代が最も少なく、若い世代の野菜不足が深刻。

年代別野菜摂取量

出典:農林水産省「野菜の消費をめぐる状況について」

 

果物消費量ランキング 〜世界〜

日本の果物消費量は世界と比べて多いのか、少ないのか?世界の食料や農林水産業に関する統計データを提供するFAO(国際連合食糧農業機関)から、世界の消費量と日本の消費量の差を確認できる。

世界の果物消費量ランキング

1人1日当たりの果物消費量の国際比較を見ると、日本は世界174ヶ国中129位。これは先進国の中でも最低水準で、世界平均だけでなくアジア平均も下回っている。消費量第一位のオランダとは3倍以上もの差が開いている。

果物消費量、国際比較

出典:農林水産省「中央果実協会 説明資料」

 

果物の消費量に関する動向・データ・調査

果物関連のマーケティングに役立つ情報は以下。

果物の消費に関するアンケート調査(中央果実協会)

果物の摂取状況や意識について調査している中央果実協会は、減少する果物消費量の内容を明らかにするため、食品を購入する際の果物に対する消費者の意識や動機、購買行動についてアンケート調査を実施。現状の調査データだけではなく、今後の果物の消費拡大のための基礎資料となっている。

好きな果物・摂取方法・頻度などに関するアンケート調査(マイボイスコム)

インターネット調査を行うマイボイスコムは果物を好む人を中心としたアンケート調査を実施。好きな果物やその理由、果物の摂取方法や摂る頻度、果物摂取のメリットについて調べている。

「くだもの200グラム」摂取に向けて

果物の消費量が減少傾向にある理由は「値段が高い」「食べにくい」ことにある(中央果実協会調査)。一方でカットフルーツや加工品のニーズは高い。核世帯や単身世帯の増加に伴い、バラ売りやコンビニ販売の強化、食べやすい加工品など、食べやすさ・入手のしやすさ・手軽な量を期待する声はさらに高まるだろう。また、低所得層には見た目にこだわらない安価な商品(規格外品)を提供するなど、果物販売の工夫が求められる。

 

 

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本メディアを運営するウーマンズは「女性ヘルスケア市場専門のシンクタンク」として、女性ヘルスケア事業の成長・変革を推進するマーケット情報を収集・分析・整理し、最新知見を企業様に提供している会社です。女性ヘルスケア市場に特化してマーケティング支援を行ってきた「豊富な実績」「15年にわたり継続的に行っている調査分析により蓄積した知見やノウハウ」「業界ネットワーク」を活かし、女性ヘルスケア事業を行う産学官の「どうすれば製品・サービスを広く社会に流通させられるか?」の課題解決に取り組んでいます。事業内容は「コンサルティング事業/ビジネスメディア事業/MICE事業/BtoB広告事業」。最新レポートや新着セミナーのご案内、制度変更などヘルスケア業界の重要ニュース、企業様から頂戴する「女性ヘルスケアビジネスあるある相談」への回答など、ニュースレターで配信中

ウーマンズでは「女性ヘルスケア」をテーマに、ビジネスカンファレンスの企画開催/BtoB展示会の企画開催/BtoCイベントの企画開催/業界人限定の交流会などを実施。多様な形で、企業動向や生活者動向に関する情報を集め、分析し、整理して、業界の皆さまに最新の知見をご提供しております

 

女性の健康食品の選択基準は?

小林製薬の紅麹サプリを巡る問題で、健康食品への不信感や動揺が消費者の間で広がっています。特に男性よりも健康意識・健康行動者率が高い女性による “健康食品の摂取控え” が懸念されることから、健康食品を普段摂取している20〜70代女性を対象に、健康食品に対するイメージの変化や、今後の摂取意向、今後の健康食品の選択基準を調査しました。女性たちのリアルな声からは、今後の健康食品の開発・販促・コミュニケーション設計のヒントを見つけることができます。詳細は「紅麹サプリ問題で、健康食品の選択基準に変化 女性消費者分析でわかった88キーワード」へ。

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