調剤薬局業界で活発化、進む6タイプの事業展開
矢野経済研究所が、調剤薬局市場の調査結果を発表した。2023年度は、前年度に続きコロナ禍の受診控えからの回復がみられ、店舗の処方箋枚数の回復、M&Aを含む新規店舗開業による売上などにより、引き続き一定程度の売上高を回復する調剤薬局経営企業が多くなるとみている。
調剤報酬の抑制が見込まれる中、調剤薬局経営企業は、企業基盤の強化を目指し新たな事業展開を活発化させており、「調剤業務の関連・派生事業」「時代・市場のニーズに合致する事業」「調剤業務とのシナジー効果が見込める事業」を展開する傾向がみられ、具体的には次の事業に取り組む企業が目立つという。
- サプリメントや化粧品などの物販事業
- 薬剤師や看護師など医療関連の人材派遣・紹介事業
- 介護支援サービスや用品販売などの介護関連事業
- グループホームやデイサービス施設運営などの高齢者福祉事業
- 治験施設支援機関などの医療関連事業
- ジェネリック医薬品の製造や販売など後発医薬品関連事業
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