発達障害をVRで療育

「emou(株式会社ジョリーグッド)」は、発達障害支援機関向けのVRを活用したSSTデバイス。SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは、発達障害のある人が、日常生活における対人関係やコミュニケーションなどの社会スキルを習得するトレーニングのこと。SSTは人によるトレーニングが一般的だが、支援者側のスキルによってクオリティにばらつきがあり、また支援を受ける側にとっては、支援者との間に”馴れ合い”が生じやすいことから、効果が出づらいという課題があった。

この課題を解決するのがemou(エモウ)。基本的にはデバイスにトレーニングをお任せできるので、属人的にならず、クオリティの均質化のみならず人材不足にも対応できる。VRに組み込まれたプログラムは100以上あり、様々な場面を想定したトレーニングができるのもVRならでは。「これまでの(人による)SSTにはない場面のリアリティさ」を評価する声は98%にも上るという。

親にとっては子どもにクオリティの高いSSTを受けさせることができるのが魅力だが、子ども自身にとっても、ゲーミフィケーション要素満載のVRは大きな魅力。VRへの単純な興味から自発的にトレーニングに参加するため、継続の面でも有用だ。(「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020」ビジネスコンテスト部門優秀賞)

 

 

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