7月の女性ヘルスケア市場ニュースまとめ、記事14選
2023年7月に公開した記事を一挙振り返り。ヘルスケア業界の新たな動きとして編集部が最も注目したのは、性差視点を取り入れた製品開発の事例(詳細は「ヘルスケア業界の新戦略 同一ブランドで女性向け・男性向けを開発」)。妊娠・排卵日検査薬のドゥーテスト(ロート製薬)や、着圧ソックスのメディキュット(レキットベンキーザー・ジャパン)をはじめ、女性向けに展開してきた人気ブランドが男性向け製品を開発したり、同一ブランドから女性向け・男性向けを同時開発する事例が増えている。
最も読まれたのは、6月末に最終回が放送された人気ドラマを紹介した記事(詳細は「テーマは『夫婦のセックスレス』 時代を捉えた人気ドラマ、妻・夫それぞれの共感ポイント」)。昨今、フェムテックや女性の健康への関心が社会的に高まったことで、長い間タブー視されてきた「生理」「妊活・不妊」「更年期」「セックス」などをテーマにしたドラマや報道が増えている。その一つが同ドラマで、記事では視聴者の男女それぞれの共感ポイントと合わせ、夫婦のセックスレスの実態や男女で異なるセックスの目的も探った。別の視点でこのドラマから学べるのは、今時の夫婦像や、子を持つ・持たないの価値観。「夫婦=子を持つもの、持ちたいと思うもの」といったステレオタイプにとらわれないキャラクター設定や、「妊娠・出産・育児でキャリアを中断したくない」「妊活・妊娠への決断がなかなかできない」という働く女性ならではの葛藤も、今の時代を的確に描いている。
女性の健康ニュース
- 報道各社の「健康の男女平等、ほぼ達成」は本当? ジェンダーギャップ指数2023(2023.7.5)
- 3年に1度の大規模調査「国民生活基礎調査2022」公表、健康・介護・世帯などの状況(2023.7.7)
- 小売・福祉で働く中高年女性増が背景に、労災事故の死傷者13.2万人で過去最多(2023.7.10)
- 世界に遅れる日本 緊急避妊薬の市販化に向けた試験販売、ようやく開始(2023.7.19)
- 「ヤングケアラー支援推進」を初明記、2025年問題を見据えた介護保険の基本指針案(2023.7.21)
- 女性就業率53.2%で過去最高 育児・介護で離職した女性22.1万人(2023.7.25)
女性ヘルスケアトレンド
- テーマは「夫婦のセックスレス」 時代を捉えた人気ドラマ、妻・夫それぞれの共感ポイント(2023.7.13)
女性生活者のヘルスケアデータ分析
- 人間関係で疲れる相手1位は配偶者、妻・夫の疲労事情(2023.7.11)
- メディアと接触、女性は1日あたり7.1時間(10〜60代)(2023.7.12)
- 企業が発信する情報、女性はどれくらい信頼している?(20〜50代)(2023.7.17)
- 女性が信頼する3大SNSは? Twitter , Instagram , Facebook , YouTube , TikTok(2023.7.24)
女性ヘルスケアマーケティング事例
- 広がるインクルーシブデザイン、ヘルスケア商品・サービス事例4選(2023.7.6)
- ヘルスケア業界の新戦略 同一ブランドで「女性向け」「男性向け」を開発(2023.7.20)
- フェムテックもステルス化、行動変容不要の最新のヘルスケア事例3選(2023.7.26)