フェムテック事業拡大で1.5億円調達、豊田通商と資本業務提携で製造業・東南アジア進出 Flora
フェムテック事業を展開するベンチャー企業、Flora(京都)は今月13日、シリーズAラウンドにて累計約1.5億円の資金調達を実施したと発表した。豊田通商(愛知・名古屋)とフェニクシー(京都)が運営する「toberuファンド1号投資事業有限責任組合」等からの第三者割当増資と、みずほ銀行による融資。
Floraは、ワーカーの性別特有の健康課題を解決するサービスを展開している。一般向けには月経管理や排卵予測などができるアプリ「flora app」を提供し、ユーザーは8万人を突破。法人向けには、ワーカーの健康を包括的に支援する多様なサービス「flora biz」を提供している(以下)。
- 従業員向け健康教育:女性向けウェビナー、管理職ワークショップ、男性向け映像研修など
- 健康アプリの提供:女性の健康相談にアドバイスするAIアシスタント、オンライン診療、セルフチェック機能、生理用品・アロマ・検査キット・サプリメントなどを購入できるモールを搭載したアプリ
- 健康課題による損失を可視化・検証
今回の資金調達で、機能拡張や人員強化などを図る。併せて豊田通商との資本業務提携により、これまで金融機関や保険会社などのデスクワーカーを中心に展開してきたサービスを、日本や東南アジアの現場作業に従事する女性に対象を広げていく。
豊田通商は、経産省の「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の2023年度実証事業者に採択されている。世界の労働人口の約8割を占める約27億人が製造業に従事していることから、同社は製造現場で働く女性のパフォーマンス改善を喫緊の課題と捉え、「製造Iot」×「女性の健康管理」で女性のパフォーマンスを改善する事業に取り組んでいる。
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