知っておきたい受動喫煙対策マークと、2020年全面施行までの動き
厚生労働省は2月28日(木)、2020年4月1日より全面施行される健康増進法の一部を改正する法律(受動喫煙法)の周知に向け、受動喫煙対策に関する啓発イベントを東京ミッドタウン日比谷アトリウムで開催した。イベントには、昨年度から受動喫煙対策推進キャラクターを務める女優の岡田結実さんと受動喫煙対策推進マスコットの「けむいモン」も登場した。
2020年4月全面施行、標識の掲出義務づけ
今回の法改正により原則室内禁煙となり、喫煙設備のあるすべての施設(飲食店、オフィス、事業所など)に標識のステッカー掲示が義務付けられる。2020年4月の全面施行に向けて段階的に進められ、学校・病院・児童福祉施設など一部の施設では今年7月から施行となる。なお経営規模の小さな既存事業者については、事業継続への影響の配慮から経営措置が設けられている。
標識16種類
標識は全部で16種類。以下はそのうち4例。このような標識が施設の出入口(②④)と喫煙専用室(①③)の出入口に設置される。なお、喫煙専用室であっても、加熱式たばこ専用室では紙巻きたばこは喫煙できない。全標識と、各標識の意味は「受動喫煙対策 標識の一覧」からチェック。
受動喫煙対策、本格始動に向けて
2020年の全面施行に向け厚生労働省は受動喫煙対策サイトを公開し、改正法の全体像・ポイント、施行スケジュール、標識一覧(画像データあり)、受動喫煙をなくす取り組み、事業者向け財政・税制支援について解説している。先月末には、喫煙や喫煙環境について考える「けむい問模試」もウェブ公開。受動喫煙による健康被害、受動喫煙対策におけるルールなどの知識を再確認できる。
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