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急伸長する「インナーケア」需要、なぜ今? 女性たちの意識変化と各社の商品事例

女性たちの間で、インナーケアへの関心が高まっている。インナーケアは、美容と健康がセットで考えられるようになった10年ほど前からよく聞かれるようになったが、ここ5年ほどで急速に浸透。爆発的に押し上げたのは、コロナ禍に免疫力を高める食事や生活習慣が注目されるようになったことや、外出控えによる”おこもり美容”で体の内側からキレイをつくる習慣が広がったこと。昨今のウェルビーイング思考で、ストレスや不眠、疲労、女性特有の不調など、体をトータルにバランスよくケアして「心も体も健やかな状態でいたい」といったニーズも、押し上げの要因だ。韓国のインナービューティトレンドの波から、国内で「飲む韓国コスメ」が話題になったことも、若年層のインナーケアニーズに火をつけた。

これまでインナーケアは、美容感度の高い女性や、その重要性を経験から理解するようになる30代以降で支持されてきた概念だが、今後は年齢関係なく幅広い層でニーズが広がる気配だ。

ちなみに、体の内側を整えることを意味する代表的な言葉としては、「インナーケア」と「インナービューティー」の2語が存在するが、今のところ優勢は「インナーケア」だ。Google上の検索ボリュームを比較すると、「インナーケアビューティー」は2023以降から下降。代わって「インナーケア」が急上昇している(下記グラフ)。「インナービューティー」は美容に限定した表現である一方で、「インナーケア」は、腸活・ダイエット・美肌・体質改善・心の健康など、トータルに心身をケアできる包括的なイメージを持つことから、言葉として使いやすいのはもちろん、”概念”としても支持されていることが背景にありそうだ。

【出典】Googleトレンド(2015年〜2025年まで10年間の、2語の検索ボリュームの推移。赤線は「インナービューティー」、青線は「インナーケア」)

 

さて今回は、そんな女性たちのインナーケアニーズを捉え、いち早く商品開発に乗り出した各社の取り組みをピックアップ。中でも注目は美容企業の動き。特にここ2年ほどで目立ったのは、資生堂やコーセー、アイスタイルなど美容企業による上市で、美容企業によるインナーケア商品の開発は今後も相次ぐと見られる。パナソニックが、同社初のフェムテック製品を引っ提げてインナーケア市場に参入した事例も、興味深い。

 

 

 

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