コロナ不安で心の悩み急増 具体的にはどんな不安か

3月18日から始まった、チャット形式で相談ができる「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談(厚生労働省令和元年度自殺防止対策事業)」では、相談が殺到したことを受け、3月のみの相談受付を4月以降も引き続き行うこととなった。

具体的にはどのような相談が寄せられているのか。上記相談に対応している、(一社)全国心理業連合会によると、1番多いのが「ウィルスに感染への恐怖・不安」で、2番目に多いのが「収入に関すること」。圧倒的に多い相談者は、夜の飲食店業や日雇いのアルバイト、それに個人事業主など組織に所属していない、相談できる場所が少ない人たちだという。

「外出して家に帰ってきたら、2時間くらいかけて手を洗ってしまうんです。手とか腕とか顔とか、ウイルスがついてるんじゃないかって怖くて…」。「ウイルスに感染してしまうんじゃないかと思ったら怖くて不安で眠れないんです。感染するくらいならもう死んでしまった方がマシだと思ってしまうくらい」引用:NHK「“コロナが怖い” こころの悩み相談が殺到 」

Twitterには、精神的にまいって仕事を休んでいるという女性が「コロナに殺されるか、貧乏に殺されるか」と投稿している。

感染すると、基礎疾患がない若い人でも亡くなる例が世界各国で報告されている。そんな死の恐怖と隣り合わせに存在するのが「収入枯渇の恐怖」。富裕層や収入減少の不安がない安定した人たちは「今は、経済<命・健康」と声高に叫ぶが、中間層以下・貧困層にとっては「経済も命・健康も、両方なければ“命とり”」。富裕層や収入減少の不安がない安定した人を除けば、とてもだが「今は、経済<命・健康」なんていう発想は持てない。感染リスクと経済リスクの両方が重くのしかかり、心の悩みを日に日に深刻化させているのが実際だ。

 

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